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1月18日(土)稽古日誌

今日は一番乗りで、インフルエンザウイルスをばらまきに・・・もとい、稽古に行きました。
稽古を始めた時には10人もいなかったので、今日はこんなことをやろうかなと色々頭の中で考えながら準備運動していたのですが、準備運動が終わるころにはいつも通りの人数に。
今日は大人が6人と子どもが13人で、いつもよりは若干少なめですが寒い中みんなしっかり稽古にきてくれます。

今日のテーマは横面の捌き
普段は入身や転換という言葉で説明しますが、今日は少し子どもに説明する意味もこめてどのタイミングで相手の攻撃に飛び込んでいくのかを説明してから、相手の攻撃に合わせて飛び込んで行った(飛び込むことができた)位置に応じて技の変化を説明したました(お、普通の稽古日誌みたいですね)。

最初は一番いい形でいい場所に踏み込めた場合。
技は基本なのでやはり入り身投げ。
いい形で踏み込めて捌けた場合は体制の有利が十分なので、次に余計なアクションは不要です。
次に飛び込んでみたものの半身が逆だった場合。
相手は崩れるのですがこちらの姿勢も不十分なので、自分が有利になるように体勢の入れ替えを行わなければなりません。そこで、相手の手を下からすりあげるように回転させつつ体勢を入れ替える形での入り身投げをやりました。
中には勢いよく相手の手を跳ね上げてしまう人もいましたが、自分が不十分な状態なのに相手の体勢に不確定要素を加えるような雑なことはNGです。あくまで相手の体幹を制止ながら自分の有利を維持して回転するためには必要最小限度でかつ擦り上げるような動きが必要です。この粘着質っぽい動きは副館さんが、正中線上に手を維持しながら擦りあげるような動きはNoriさんが得意です。ちなみに相手を制するのはMightyさんが得意です。
みなさんそれぞれ得意な体捌きがあるので、お互いに倣ってみて下さい。
もしかすると私の思い違いかもしれませんが、RAH1号さんが横面打ちを逆半身で踏み込んで制する時に「ベチッ!!」という音がしないことに不満を感じているかもしれません。誰か彼の不満を解消してあげて下さい(笑)。私はベチッはちょっと遠慮したいですが。

次は捌いた時点で大きく身体が流れてしまった時の対応として横面打小手返し。自分の体勢も不十分になってしまうと、かなり大きな動きがなければ修正はできないという説明をしました。
次に横面打を捌いて肘決め投げ。この技はほとんどの人が形だけになってしまっています。実はコツは肘を極めない方の手にあるのですが、呼吸投げができていない人には感覚的に理解するのは難しいかも。かかりが悪い時に一生懸命持っている手を捻じったり肘に向かって勢いよく踏み込んだりしても効果は全くないので、気をつけてください。
さらに見た目は全く同じなのですが、肘決めの名前の通り関節技としての肘決め投げ。こちらは体格に無関係な技で個人的には大好きですが、友達をなくさないように気をつける必要があります。
きっと期待しているだろうという日拳T君には50%くらいで「体験」してもらいました。いじめじゃないよ。

最後はちょっと長めの座りの呼吸で、呼吸法と身体の中の気? 力? の通しかたについて考えているところを説明しました。
今日もきちんと稽古したぞ!

追伸:大人の方からはあいさつで「昇段おめでとうございます」と、子ども達からは「先生インフルエンザ治った?」と言われました。みなさま色々なお気遣いありがとうございます。
全部嬉しいです。最後に昇段の話で「悪い大人」の例を見せつけていた袴の皆さん。今度は「かっこいい袴な大人」の姿を見せて下さいね。

ありがとうございます

あれ、同じ投稿が二つあって一つは見られないぞ、システム上のエラーか?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、違います。
内部向けのページです。
ログインしていないと見られません。

名古屋至誠館関係者にはいやな人はいませんが、
外には人の名前を見ただけで怒ったり
人の悪口を言って回るのが好きな人がいるので
名古屋至誠館を支援して下さる方々に迷惑がかからないようにという配慮から一般公開していません。

以上の点をご理解の上、ここでの情報の扱いに注意してください。

1.色々な方からお祝いのメッセージをいただきました。
一修会の中山さんから
皇道館の神谷さんから
氣守道場の藤井先生から
三河合気道研究会の石政先生から
栗林師範から
立場上「お祝い」ではないですが道主と若先生からもお言葉を頂きました
公開していませんが、みなさんありがとうございます。

2.栗林師範の講習会の案内を頂きました
といっても、まだ現物は頂いていないのですが、3月23日に皇道館主催の栗林師範の講習会が開催されます。
栗林師範には当道場は非常~~~にお世話になっております。都合のあう方は可能な限りご参加ください。よろしくお願いします。

3.web用のビデオの撮影をします。
といっても、デジカメで撮るやつで、30秒程度のものです。希望者は名乗り出て下さい。子どもだけでいいかな、と思っています。

4.東京道場が独立します。
1月31日に田中先生ご夫妻と私と武彦で会食します。その際に新しい道場名をいただく予定です。その上で、武彦と近藤が名古屋のメンバーと「呑みに」来ます。
ついでに独立の手続きをして帰るそうです。3月からは新しい道場名になります。多分。
夏合宿の合同開催は予定通りです。

5.新年会について
私がインフルエンザに倒れたせいで後回しになってしまいました。すみません。
また調整し直します。参加希望者で返信のない方はいつならいいよ~、と教えて下さい。

ありがとうございます

みなさま、お祝いの言葉ありがとうございます。
このHPでコメントをいただいた方以外にもたくさんの方からお祝いのコメントをいただきました。
この場を借りてお礼もうしあげます。
合気道をはじめて25年余、途中ほとんど休むこともなく稽古できてきたのは、本当に恵まれていたと思います。

今回の昇段は道主はもちろんのこと、師である田中先生を始めとして、私と一緒に稽古してきてくださったみなさんのおかげだと思っています。昇段してもまだまだ鍛錬しなければならない若輩者です。
今後とも一緒に稽古をしていただけることが何よりも嬉しいです。
よろしくお願いします。

副館長代理補佐さんの書き込みにもありましたが、道場開設から一歩一歩歩んできた道も年が明けて大きな区切りを迎えました。
改めて名古屋至誠館は「みんなの道場」として、みんなで一緒に稽古して、研究して、上達して、昇段できる道場にしていきたいと思っています。
みなさん一緒にがんばりましょう!

追伸:呼称は変えないでください。変えたら返事しなくなるので、ご注意を。

テレビの歴史番組を見て

この週明け13日からインフルエンザで寝込んでいました。
日曜日に父の法事を済ませ、疲れが出たのか一気に高熱が出てノックダウン。
水曜日には熱は引いたのですが、道場の人にインフルエンザをうつしに行くのは論外なので、家で安静に。
現金なもので、元気になると暇を持て余してしまいます。
安静にしながらできることと言ったら読書とテレビ、うーん月並みです。

で、昨日は取り留めもなくテレビをつけていたのですが、その中で気になった番組が一つ。
NHKの歴史秘話ヒストリア
この番組は以前人気のあった「その時歴史は動いた」の後番組なのですが、タイトル通り「無名な人物」にスポットを当てた話が多くマニアックです。
なかなか見ていて面白いので時間がある時はときどき見たりするのですが、昨日のテーマであった「侍女おきく」。
見ていて「ちょっとそれは行きすぎだだろう」と思ってしまいました。
脚色過多というか、「付け加え」が多すぎるのです。知らない人は簡単に信じちゃうよなぁ。
そもそもマニアックだから知らない人が多いだろうし。

この侍女おきくの話はたまたま原文を読んだことがあります。古典で入試などにも出題される有名な「三河物語」の同類で戦乱期のことを描写した作品なのですが、正史でもなく軍記物でもない奥方の女性という「別の視点」から記録されたものとして価値があるとされています。そんな関係でたどり着いて読んだのですが、まあ普通は目にしないでしょうね。原文は「おきく物語」でこれよりもう少し前の「おあむ物語」と同じ頃の版本が残っています。

「おあむ物語」はさておき、「おきく物語」については原文の最初に「田中意徳祖母は。大さかにて。よど殿に。つかへし人にて。名を。きくとぞいひける。」で始まっているように「おきく」が孫である田中意徳に語ったことを医者である孫が記録したものであることが明らかです。そして、おきくは大坂夏の陣(1615年)に20歳、享年83歳(1678年)であったこと、田中家へ嫁いだのが当時としてはかなり晩婚であったこと、孫が記録を残していることから、「おきく物語」の伝承は1600年代後半であることは間違いないとされています。
つまり「おきく物語」は
・おきくが50年以上前の話を語ったものである
・孫が語り聞いたものを記録したものである
・刊行当時はまさに元禄文化最盛期で「庶民の苦労」を記した本がもてはやされた
・歴史的に、常識的に考えて矛盾点がいくつも指摘されている
という問題をそもそもはらんでいます。

仮に記録としては正しく記録されたものだとしても、原文を読んでいただければわかるのですが、番組の中に出てくるおきくのコメントなど一切原文には存在しません。そば焼きや金の竹流しなどはまさにそのまま書かれているのですが、おきくの感想や評価は一切存在しない。きっと田中意徳が敢えてそういった主観的なものを排除した形で記録したのでしょう。同番組では最後にまとめのような形で主人公の言葉を紹介しますが、今回の話では「おきく物語」にはそのような述懐は全く存在しません。これが淀君など著名な人物であれば、多くの人によってたくさんの記録が残されているでしょうから、どこかにそんな記録もあったのかもと思うのですが、何と言っても存在する原典は1つのみ(何せ自伝)なので他にも記録があったということはありえないでしょう。もしかすると、その後に成立した海賊版や解釈本でそうした評価がなされたのかもしれませんが、どちらにしろ「おきくの言葉」でないことには違いないでしょう。

まあ、時代劇と同じ目線で見ている人にすれば面白ければいいんでしょうけれど。私はNHKにそこそこ信頼をおいてしまう古いタイプの人間なので、ちょっと気になってしまいました。
これからNHKの番組見てもうのみにできないじゃん。頼むよNHK。

1月11日(土)稽古日誌

新年にはいって初めて最初から私の稽古でした。
大人が9人と子どもが13人。
子どもの茶帯は少なかったですが、たくさんの人が稽古に参加してくれました。

稽古内容は、
・片手取りの側面入身
・半身半立の片手取り四方投
・呼吸投げ
・推手
でした。

まず片手取りの側面入身で、何よりも基本的な形を覚えることを目標にきれいな形で投げることを反復練習。
受ける方は一切抵抗せずに受ける。私もまだまだですが、本当に技を極めたら相手がどのように抵抗してもきっと「一番お手本通り」の形で投げることができるのではないでしょうか。
最終的な理想形を体に刷り込むことが目的の稽古です。
次に少しだけ受けに抵抗してもらって、(特に初心者は)技がかりにくくなったり、全くかからなくなることを確認。理想形の練習はできてもそれをかけるまでには相当の鍛錬が必要であることを確認しました。
続いて、再び相手に受けてもらっての稽古。先程は「ゆっくりぶつぎりになってもいいのできれいな形」を意識したのに対して、今度は「流れを途切れさせないように」を意識しての稽古。
この一年間、腰の鍛錬や腹の練り方などいろいろ稽古してきた成果か、それなりの形になっている人も結構いました。嬉しいですね。

続いての半身半立の四方投げでは、最初は基本の形でしっかりと持たれた瞬間に相手を極めて、しっかりとかける形を練習。続いて、裏を意識して相手の力を抜く形でも稽古。
半身半立は座った状態での足さばき?の稽古にもよいので、好きです。

で、今日はゲストが2名いたので、その人達に指導してもらって掛稽古で呼吸投げ。いつもと違う動きはとてもいい稽古になります。
その後は身体の使い方と軸の意識の為に推手をやって稽古終了。

大人がたくさんいると、大人の稽古が充実していいですね。
その後の自由稽古では、私の現在課題の剣の稽古もできて、久しぶりに「やりたいと思ったことが全部できた稽古」でした。満足。

得手と不得手

何においてもそうだと思いますが、合気道や柔術にも得手々々というものがあります。それは、他の人よりも技術的に未熟であってもても、この技や動きだけは得意である(勝っている)ことがあったりします。その人の体型や性格など生まれながらの要素が大きく影響するためだと思います。
もちろん、かなり上級者になるとどんなこともそれなりにできるようにはなるのですが、上級者にとってやはり得意不得意はあります。したがって、本来その人が苦手なものを「それなりに上級者らしく」できているとすれば、その陰には相当の鍛錬があるはずです。
とはいえ、やはりどうしても自分の得意なものの方が追究もしやすく、より高いレベルまで達することもできるので、稽古を続けているとどうしても自分の得意な技や動きを中心にまとまっていくのは仕方がないと思います。
これに対して初心者は自分が何が得意で何が苦手かは全くわかりません。わかったら初心者とは言えないでしょう。なので、どんなことでも取り入れて稽古することが大切だと思います。その上で、上級者に自分のよいところを指摘された場合はそれが自分の得手々々だと思って稽古してよいと思います。
合気道の道のりはとても長いので、まず上達するためのきっかけを見つけることは稽古の道標となると考えます。
ある程度稽古を積んだ中級者は、得手々々について二つの点に注意するべきだと思います。一つは、自分自身が得意なことばかりやっていないか、という点です。もちろん、得意なところを伸ばすことで自分の苦手なところが明らかになったり、苦手を克服するヒントになる場合も多々あるので、得意なものは伸ばすべきですが、苦手なところを全く鍛錬しないと非常にバランスが悪くなります。
合気道や柔術ではそのバランス意識がとても重要なので、自分の得意と不得意を理解しつつバランスのとれた稽古をすることが大切です。
もう一つは、どんな達人や先生でもやはり得手と不得手があるということです。よほどのことがない限り万能という人はいないと思います。その先生の得手が何であるかを見極めながら、稽古の中で可能な限りその先生ももっとも得意な技術や理を学び取ろうとすることが効率的な稽古に繋がると思います。
ちょっとずるいかもしれませんがどうせ稽古するのであれば、できるだけ早く上達したいのが人情でしょう。そうであれば、たくさんの先生からそれぞれの得手を学び取ろうとする姿勢はよい意味で貪欲だと思います。
そのためにも機会があれば色々な先生の稽古に参加して指導を仰ぐことはよいことだと思います。とはいっても、その先生の得手が何であるかを見る目が養われていなければそんなことはできないので、やはり難しいのですが(笑)。

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問ふ。能に得手々々とて、ことのほかに劣るしても、一向上手に勝りたるところあり。これを、上手のせねば、かなはぬやらん。また、すまじきことにてせぬやらん。

 答ふ。一切のことに、得手々々とて、生得得たるところあるものなり。位は勝りたれども、これはかなはぬことあり。さりながら、これもただ、よきほどの上手のことにての料簡なり。まことに、能と工夫との究まりたらん上手は、などかいづれの向をもせざらん。
 されば、能と工夫とを究めたるして、万人がうちにも一人もなきゆゑなり。なきとは、工夫はなくて、慢心あるゆゑなり。そもそも、上手にも悪きところあり、下手にもよきところかならずあるものなり。これを見る人もなし。主も知らず。上手は名をたのみ、達者に隠されて、悪きところを知らず。下手は、もとより工夫なければ、悪きところをも知らねば、よきところの、たまたまあるをも、わきまへず。されば、上手も下手も、たがひに人にたづぬべし。さりながら、能と工夫を究めたらんは、これを知るべし。
 いかなるをかしきしてなりともよきところありと見ば、上手もこれを学ぶべし。これ第一のてだてなり。もし、よきところを見たりとも、われより下手をば似すまじきと思ふ情識あらば、その心に繋縛せられて、わが悪きところをも、いかさま知るまじきなり。これ則ち、究めぬ心なるべし。また、下手も、上手の悪きところもし見えば、上手だにも悪きところあり。いはんや初心のわれなれば、さこそ悪きところ多かるらめと思ひて、これを恐れて、人にもたづね、工夫をいたさば、いよいよ稽古になりて、能ははやく上がるべし。もし、さはなくて、われは、あれ体に悪きところをばすまじきものをと、慢心あらば、わがよきところをも、真実知らずしてなるべし。よきところを知らねば、悪きところをもよしと思ふなり。さるほどに、年はゆけども、能は上がらぬなり。これ則ち、下手の心なり。
 されば、上手にだにも情慢あれば、能は下がるべし。いはんや、かなはぬ情慢をや。よくよく公案して思へ。上手は下手の手本、下手は上手の手本なりと、工夫すべし。下手のよきところをとりて、上手の物数に入るること、無情至極の理なり。人の悪きところをみるだにも、わが手本なり。いはんやよきところをや。「稽古は強かれ、情識はなかれ。」とは、これなるべし。

2014年の抱負

あけましておめでとうございます。
みなさん今年もよろしくお願いします。

新年最初の投稿はやっぱり「今年の抱負

私の今年の抱負は
・みんなでうまくなること
ですね。
月並みかもしれませんが、やはり自分もうまくなりたいし、門人の皆さんにも上達してほしいです。
細かい点で言えば
・子ども特に初心者を上達させる
・剣の稽古をしっかりやる
・説明をもう一度初心に帰って考え直す
・一部の人をおちょくる技を練る
でしょうか。

私生活では数え上げればきりがないほど反省と抱負があるのですが、割愛させていただきます。
みなさんの抱負は何ですか?

カウントが!05

今年の2月の後半に始めたこのホームページですが、たくさんの皆さんからアクセスいただき、年内5万カウントを達成することができました。
実はサーバー障害でバックアップが復旧できず、1月分約8000カウントが失われているのですが、それはそれとして、たくさんの方に愛されての5万カウントだと思います。
みなさんありがとうございました。

ちなみに私が仕事で作っている「とりあえずHP」のカウントは同じ期間で1800。
涙が出るほど少ないです。
更新頻度も低いからなんですが。

結構、いろいろな方のいろいろな書き込みに隠れファンがついています。
「え、こんな記事に」というものにたくさんのアクセスがあったりもします。
そしてHPをみて体験に来てくれる人もたくさんいました。

会員の方は誰でも書き込みできるようになっています。
書き込みの仕方が分からない人は私まで問い合わせて下さい。
あと数時間で来る新しい年もたくさんの人が交流するサイトであるといいですね。

今年の10大ニュース その2

続きです。

6.昇級審査
今年できたばかりの道場なので当たり前ですが、初めての昇級審査を行いました。みんな真剣でとてもよかったと思います。
思い通りに昇級できた人も、審査に落ちて昇級できなかった人も、自分の課題をしっかりと忘れずに次の審査目指して稽古して下さい。

7.たくさんの講習会・稽古会
前々からの私の考えとして、合気道についてより広い視野を持って欲しいという気持ちがありました。名古屋至誠館ではみなさんが、最初から他の道場の稽古会や講習会に積極的に参加してくれて本当に嬉しいです。
また、そこで学んできたものをその後の稽古で「おみやげ」として他の人にも伝えてくれることで、参加できなかった人も体験を共有できていることも素晴らしいことだと思います。
来年もたくさん外に出て行って見聞と経験を深めて下さい。

8.BBQ
子どもがたくさんいる道場なので、合気道以外でも一緒に楽しめる会があるといいな、ということで秋にバーベキュー大会を行いました。バーベキューが「大会」であることはいまだに一部で物議を醸しているようですが、40人近い門人と家族が集まって楽しい時間を過ごすことができました。これも、道場がいい形で動いている証の一つなのかなと思っています。

9.呑み会
これは多分賛否両論ですが、ともかく一緒に稽古で汗を流してうまい酒を飲む。私にとって、これに勝る楽しみはありません。ほぼ毎月行っている呑み会はEさんをして「うらやましい」と言わしめた、わが道場の自慢?の一つです。
時が立つのも忘れて話をしながら呑む。この点についてはいい道場になったというより、よくぞ呑み会好きが集まってくれた、というのが正直な気持ちです。
追伸:新年会はどうしましょうか? え、いつもそんなことばかり言っている?
 
10.今年一年の皆さんの進歩と健康
何よりもこれが一番かもしれないですが、みなさんが少しずつ進歩を重ねて、そしておおむね大けがと大病なく一年を無事に過ごしてこれたことを最後にあげておきます。健康で稽古を重ねられることが一番いいニュースかもしれません。

0.わが師田中先生に感謝
「今年の」ニュースではないので入れていませんが、直接関係ない方も名古屋至誠館の一員である方はみな忘れないでください。今日こんなにたくさんの仲間が集い、楽しく稽古できる場所があるのは私の力ではありません。私の師であり私や道場が本当に大変な初期からあらゆる面で支えて下さった田中先生のお蔭です。そういう意味で先生への感謝の気持ちは今年に限らず毎年、永遠の重大ニュースだと思います。

この一年は本当に良い意味で色々な事があった一年だったと思います。こんな素敵な年はめったに過ごせないと思うので、この経験を糧として来年、そして未来に繋げて行きましょう!
まだまだ先は長いです。じっくりと地道に一つずつ積み重ねていきましょう。今年の初めに山積みだった問題はもうほとんどありません。でもせっかくなので来年もこの勢いで、みんなでさらに高く飛躍できる年になるとよいですね。
みなさんと一緒に合気道できることを心から嬉しく思います。なかなか実感できない人もいるかもしれませんが、着実に実力はついてきています。この一年色々考えながら稽古に熱意をもってきた証ですね。皆さんのお蔭で本当に名古屋至誠館は充実しています。来年もこの調子でしっかり稽古しましょう。良き大晦日と年越しを。そして、良き新春をお迎えください。

一年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願致します。

といっても明日もブログは書くつもりですが。

今年の10大ニュース その1

テレビでもネットでも年末になると10大ニュースをやっています。
というわけで、年末の掃除にも疲れたので休憩がてら私の選んだ名古屋至誠館10大ニュースです。
番号は個人的な思い入れかな。

1.道場開設
なんといっても、今年一番のニュースだと思います。これがないと残りのニュースもないので。
大人3名、子ども8名の全部で11人での立上げでした。

2.仲間の輪
次にやっぱり大きいのは、仲間が増えたことですね。今日現在で全会員数は34名。
会員以外にもちょくちょく稽古に来てくれる仲間がたくさんいます。
山鉄さんはじめ道場設立初期から合流してくれた人や、二人の子どもと一緒に合流してくれたMigthyさん、同じ方向の合気道を目指して合流してくれたリアクションHさん、
緑SCの合気道教室から入ってきてくれたかわいい姉妹と元気な小学生。他にもたくさんの仲間が道場の仲間として加わってくれました。
来年も、もっと楽しい仲間がたくさん増えることを期待したいですね。

3.ホームページのリニューアル
これは全体的な意見とは違うかもしれませんが、ともかく私は個人的に「いろいろな武道観」の持ち主が集まってくれることを望みます。名古屋至誠館ではお互いの武道観を尊重しながら、自らの望む方向を目指せる稽古をしていければと思います。
そういう意味では、他の道場や流派の方がゲストに来てくれたり、空手や日本憲法、少林寺系の憲法など、いろいろな武道の経験者がたくさん集まってくれたことは私にとって10大ニュースです。
でも、もっとたくさん色々な人が集まるともっと楽しくなるでしょうね。

4.ホームページ読者の増加
開設当初は内輪だけが覗いていたブログですが、現在では毎日100人以上の人が見てくれています。どうやら年内中には5万カウントを迎えそうです。

5.夏合宿
名古屋至誠館初めての夏合宿は伊那で行いました。合宿には東京からも何名かが参加してくれました。
子ども達にとっても、稽古も遊びもとっても楽しんでもらえてよかったです。
「先生、秋合宿はないんですか?」
「夏合宿の子どもの稽古が終わった後の大人だけの稽古がよかった」
それぞれ夏合宿を楽しんでもらえてよかったです。
来年は東京と合同の予定です。

下半身の安定

 

今日の掃除メニューは倉庫の整理と、窓掃除。
夫婦と、手伝いをしない娘の変わりのルンバの3人? でどうにか年を越せそうな先行きとなりました。
といっても、まだまだ明日も大掃除で大変です。明日は手伝えよ、娘!

さて、名古屋至誠館では「柔らかい合気道」を目指している人が多いですが、下半身の強さは一定以上ある方がよいです
といっても、筋力での強さは年齢とともに低下していきますし、また維持も大変です。
特に膝や腰に不安を抱える人にとっては、筋力トレーニングはもろ刃の剣となりかねません
それに替わる「腰の重さ」が「重心を下げること」だと思います。

重心を下げる際に注意すべき点は
・重心は下げるが、足の自由は失わない
ということでしょう。
四股や呼吸法で重心を下げる鍛錬を続けると重心は下がるのですが、気をつけないと足が動かなくなってしまいます。
重心を下げて安定するには、物理的に腰を落として足裏から膝までを踏ん張るのが感覚的にも理解しやすいため、なれないうちはそうしがちです。
しかし足が動かない状態で重心を下げると、相手を崩してもその場所から動けないため、技をかける瞬間には力に頼ったりバランスを崩したりすることになります。
そこで、重心は下げつつも下半身は自由に動くようにすることを常に意識して稽古すべきということになります。

具体的には、丹田に意識を集中して体幹全体を塊だとイメージして丹田を起点に下に重心を落とします。
その際、自分の力で重心を下に落とすイメージよりは、丹田が地球に引っ張られるイメージで下に下がった方が意識を足に集中しやすいと思います。
つまり、体幹は勝手に下に引っ張られて安定するが、自分の意識は足まで地面に吸い付かないように、足を自由にする。
言いかえれば、重心の位置を低い地点で維持したまま膝から下が動かせるようにすることです。

重力にしたがって重心を下げることは筋力に頼らないため、筋力のない人でも可能です。
また足を自由にすることで、重心が下がる際にべた足となって膝や足に過剰な負荷が掛らないようにでき、無理のない強い下半身を作ることができるのではないでしょうか。

12月28日稽古日誌ー稽古納ー

今年もいよいよ稽古納めとなりました。
今日の参加者は、大人が私、nori、副館長代理補佐、山鉄、Mighty、E、W、日拳T(敬称略)、高校生1人、中学生以下は中学生がまさ、ちび、小学生が、杖剣士、いもうと、ハミル、ちひ、ゆず、あき、いもうとの妹、ゆう、れい、たくでした。
リアクションHさんが仕事で参加できなかったのは残念ですが、ちゃんと大きなリアクションの声が道場に聞こえていました。

今日の稽古内容は
最初にNoriさんが、正面打入身投の基本の形の練習と技を
次に私が、横面打ちの捌きと横面打四方投を
次に山鉄さんが、横面打ちの三教を
最後にEさんが、交差取(自分からとって)から相手を引き込んで肘を畳む形での四方投を
やりました。

で、最後に重心を下げるのと腰の安定のための鍛錬として押し相撲をやりました。
こういう時に思うのですが、大人はもちろんのことやっぱり武道をやる子ども達だけあって、こういう相撲とかは大好きですね。
けがをしないように気をつけなければいけませんが、足腰の鍛錬に押し相撲はとてもよいのでどんどんやってください。
それにしても、T君は強い。普通に踏ん張っていると全く止められません。
うーん、いい稽古になります。ありがとう。

稽古後の自由稽古では、春に向けてNoriさんと副館長代理補佐さんとそれぞれ剣術をやりました。
そのあと、山鉄さん、Wさん、Noriさん、副館長代理補佐さん、私で掛稽古でそれぞれ好きな技をやって本当の稽古納め。

さて、無事に稽古も終わり次は来週、いや来年の1月4日です。
まだ仕事が始まっていなかったら外部のみなさんも是非稽古はじめに参加してください!

武道の動きの意識

いよいよ明日で稽古納め。
仕事も今日で第一弾が仕事納めとなり、日々の長時間労働からしばらく解放される時期が来ます。
年末年始は時間もあるので、いろいろとじっくり考えてみたいな(もちろん合気道や武道についてです)と思っています。
とはいっても、納戸に出番を待っているお酒の誘惑に勝てたらの話ですが。

というわけで、まずは第一弾。
武道や合気道について常日頃どれくらい意識しているか、についてです。
うちの道場でおそらく筆頭と思われるのは、山鉄さんとNoriさんでしょう。
山鉄さんは四六時中練り棒をもって仕事いていそうだし、Noriさんは仕事中も身体の正面で手を上下させていそうです。
次が副館長代理補佐さんとリアクションHさんかな。
副館長代理補佐さんは仕事中も四股踏んでいそうだし、Hさんはブログを繰り返しチェックしながら端末の前でいろいろ考えていそうだし。
Mightyさんは・・・・私と同じくらいでしょうか?

本題にもどりますが、身体の動きというのは一朝一夕で直せるものではないので、理想を言えば日々の生活の中でも武道的な動きを意識できるとより稽古に繋がり上達が早くなることはまちがありません。
歩くときの重心の高さ、足の出し方、膝の落としかた、正中線の意識、軸を起点とした動き、脇をしめた手の動き、などさまざまな身体の動かし方が日常生活の中でも意識可能です。欲を言えば普段の行動がすべてこうした理に適っていることでしょうが、それは難しいですし、また現在自分ができない動きを意識するために周囲から「あやしい奴」とおもわれるのも社会人的にはNGでしょう。
それでも、そんな中で時々その瞬間瞬間の自分の身体のバランスについて数秒間でいいので集中して意識すると、普段自分が行っている動きとの差異に気が付いて稽古の際の指針になるのではないかと思います。
昔知り合いが「私は四六時中武道的な意識を維持している。電車に乗っているときでも今もし目の前の相手が自分に襲い掛かってきたらどうやってやっつけるか考えている」と言っていました。彼は電車に乗らない人だったので、これは単なる冗談として言っていたのでしょうが、実際にそこまでやるようになると見えないものが見えてきたりいきなり隣の人に殴り掛かりかねないので、電車通勤の方は気を付けてください。
あ、スキンさんは四六時中やっているかも・・・

忘年会を終えて

22日に名古屋至誠館の初めての忘年会を行いました。
大人と子どもあわせて45人が参加してくれてとても盛大な会となりました。

今年の初めに11人で新年会を行ってから1年。
あっという間の1年間でした。
ここまで、一緒に稽古してきてくれた仲間と、道場を支えてくださったみなさんに対して感謝の気持ちでいっぱいの一年間です。

道場立ち上げから今まで変わらない私の方針は
・何よりも合気道がうまくなること
です。合気道の道場である以上やはり合気道が上達することが何より大切だと思います。
そして合気道が上達することが稽古の楽しさに繋がると考えています。

稽古の中には初心者や子どもには負荷が大きいものもありますが、「できることをやる」のではなく「できるようになるためにやる」ことをモットーに稽古してきた1年でした。名古屋至誠館の子ども達はどんなきつい稽古も楽しくやり遂げてくれる子どもたちに成長してくれました。成長というと語弊があって、もともとそういう強さをもっていた子もいるでしょうが、それでも稽古を通して格段の進歩を遂げてくれた子どもたちに敬意を払いたいと思います。

また、これはもともと考えていたことではありませんが、この1年で実に多くの道場外の方々との交流ができるようになりました。
県下の他の道場の方々、K大のOB、T大のOBと現役、たくさんの方が名古屋至誠館を訪れてくれました。
その結果として、非常にオープンな道場となりました。
いつも書くことですが、さまざまな人々と稽古することは合気道の幅を広げるのにとても役に立ちます。
そいう意味でも、本当に素敵な道場に育ってきていると思います。

一方で、急成長してきた反動もところどころ見られます。これは大人の人にとってですが、合気道は一生続けて楽しいものだと思います。少しでも長く続けて、少しでも上達するために「無理せず続ける」ようにしてください。

来年も今年以上にしっかり稽古して楽しい1年間にしましょう!
といってもまだ稽古修めが残っていますが(笑)。

12月25日(水)稽古日誌

今日の稽古は大人が5人、子どもがたくさん。
すみません、仕事のために大幅に遅刻したため子どもの数を把握していません。

道場にはいるとみんな熱心に稽古していました。
Noriさんによればみんなから聞いてのおさらいとのこと。
やった技を聞くととてもバリエーションが多くて、「おお!」と思いました。
うーん、私も稽古の内容を検討します。
色々やらなきゃね。

なので、今日の稽古日誌は「稽古後日誌」
子ども達のリクエストで関節技がいくつかあったのもあり、稽古後にリアクションHさんと二代目リアクションHっぽい日拳T君、Wさんで関節技の稽古をやっていたのでそちらに参加。
最初は手首を崩す二教と身体から落とす二教について。身長が大きくて体格のいい人を手首で崩すのはなかなか骨が折れます。やはり相手の関節や身体の構造を利用して崩す方が効果的だと思います。
でもそのためには最初の型稽古が大切です。
その後、リアクションHとT君が七里引きと肘決め投げをやっていました。というより、リアクションHさんは私にかけられときのT君の反応が見たかったのかな、と思いリクエストに応えました。予想通りいいリアクション。二代目ですね( ̄▼ ̄)

その後は元空手部のWさんも交えて間合いの話。
やっぱり拳法や空手の間合いは恐いです。
個人的には柔術でそうした間合いを持つ人と戦うには間合いを0にするか、独特の動く間合いで対応するかかな、と思います。

さて、あとは土曜日の稽古を残すのみ。
でも、個人稽古はいつでも歓迎ですよNoriさん。

脱力の稽古法

21日に午後の稽古でおこなった脱力稽古法について、江戸川橋丈彦先生のやったことを私なりの理解でまとめておきます。
でないと、次回の稽古で「壁に向かって話をするNoriさん」と「Noriさんに言われて壁に向かって話をするリアクションHさんと日拳T君」が現れて相当異様な光景になりそうなので。

1.
当たり前のことですが、普通人は自分の足で立ちます。
そしてこれも当たり前のことですが、地球には重力というものが存在します。
この二つを合わせると、出てくる結論は
人は自分にかかる重力を自分の足で支えている
ということです。

2.
次に自分が支えられる重さ、について考えます。
例えば体重60kgの男性と30kgの重さの荷物について考えます。
この荷物が「倒れかけている扉」の場合と「濡らしてはいけない段ボール箱」の場合を考えてみます。
荷物が扉の場合であればそれを支えればよいので30kgは支えられない重さではないでしょう。しかしずっと支えるのは非常に困難です。
そしてそれが段ボール箱の場合常に宙に浮かして持っていなければならないので30kgは担いででもいない限り「持てない重さ」となります。

3.
では30kgの重さの荷物が何か、ですが30kgの重さの荷物であれば「子ども」40kgの重さの荷物であれば「女性」と読み替えることができます。
すなわち、子どもの体重でさえも大の成人男性は持ち上げることはもちろん支え続けることも困難なのです。

4.
この理屈から言えば、子どもであっても自分の体重を全部相手に預けてしまえば、「支え続けれれない=倒れる」すなわち大人を倒すことができるはずなのです。
以外にも軽いと思われている子どもの体重は、実際には充分に重いものであり、それをうまく利用すれば大人も崩せるのです。
その際、技をかける方としてはできる限り「支える」状態よりも「持ち上げている」状態に相手を近づけた方がより効果的になります。

5.
その際特に大人において問題になるのが、「全体重を相手に預けられないこと」と「相手に逃げられてしまう」ことです。
人間にとって安定感がなくなることは非常に不安な要素です。そのため、自分の体重を全部相手に預けるということはなかなかできません。つい30~50パーセントくらいは自分の足に体重を残してしまいます。その分相手にかかる負担は小さくなるので耐えられてしまうことになります。また体重を預けられる方は、そんなのは御免こうむりたいので、相手がググッと体重をかけてきたら逃げ出します。

6.
そこで先日の稽古でもやったように、「しっかりと自分の全体重を相手に預ける」ことと「相手に体重を預けていることを悟られない」ための技術が重要になってくるわけです。
稽古でもやったように、相手に気が付かれないようにしながら自分の重心の位置をコントロールして全体重を相手に預け、そこから相手の上体を「支える」から「持ち上げる」状態へ移行することで負荷を一気に増加させ崩して投げるわけです。
実際の動きについてはかなり言葉で言い表すことが難しいので、分けて書くことにします。

土曜日にやった稽古はそんな意味の稽古です。多分

稽古日誌をつけてください。

稽古に参加した人は、是非それぞれの視点で稽古日誌を書いてみて下さい。

合気道や柔術はなれないうちは、よくわからなくて悶々としてしまいます。
自分のわからなかったことや考えたことを日誌の形で書くことは自分の稽古の復習にもなりますし、また他の人の参考にもなります。

また言葉で表しにくい内容も多く、私の説明だけだと今一つ理解できない場合もたくさんあると思います。
そんなときに他人の稽古日誌を読むと、
「そうそう、そこがわからないんだよ」
「なるほど、そう考えるとわかるかもしれない」
「そうか、あの稽古はそういう風に考えるんだ、でもこっちは違っていないか?」
「自分の考え方と違うけどどちらがいいんだろう」
など、さまざまなヒントや検討材料を手に入れることができるはずです。

それがさらに
「じゃあ、次回の稽古ではこれがやりたいな」
「そういえば、こんなのもやってみたい」
「本当にそうか試してみよう」
「××さんとおさらいの稽古をしてみよう」
に繋がるはずです。

稽古日誌の考え方としては「答えを求める場所」ではなく、「稽古でたまったストレスや悩みを吐き出す場所」「問題意識を共有するノートや箱」だと考えてもらえればいいと思います。
それぞれが思ったことを書き、それにコメントしたり別の思ったことを書く。
それが重なると相乗効果でいろいろないいことが起こるはずです。間違いなく!
内容としても稽古全部のことを書く必要はなく「自分が一番気になっていること」だけを書けばよいと思います。

ちなみにこれまでもそうですし、これからもそうですが、私はみなさんの稽古日誌での悩みに「答え」を書こうとは思いません。
私が望むのはそれぞれの年齢・体格・性格等の総体としての個性ある合気道の成長です。
みなさんが私の答えを望んで、それに私が偉そうに答えるのは書く人の依存心と私の虚栄心が増長するだけで百害あって一利なしです。
もちろん面白そうな日誌にはコメントしますが、上に書いたような場所として「稽古日誌」の書き込みが利用されるといいと思っています。

というわけで、みなさんどんな稽古日誌でもよいのでどんどん書きましょう!

12月21日(土)午後の稽古

 

午前につづいて午後の稽古について。
21日は午前午後の両方に稽古ができるとても有意義な一日でした。

午前がスキンさんの稽古だったのに対して、午後は「江戸川橋丈彦」先生の稽古でした。
稽古のタイトルは「相手を手玉に取る合気道」じゃなくて、「依存心に凝り固まった合気道」でもなくて「女性や子どもでも腕力を使わずに相手を崩す方法」でした。
午前が25人だったのに対して午後は12人と少なめでしたが、どちらも楽しい稽古でした。

私は会社の大掃除のため遅れて参加したのですが、道場を覗くと壁に向かって話しているNoriさんが・・・・
やはり、彼女は壁とお話できるメルヘン少女だったのか! と自分の中で完全に納得しつて道場に入ると・・・・違っていました。
丈彦先生の稽古方法で「相手に100%よりかかる」稽古でした。

こういう稽古は子どもが上手い。
大人と違って「自分一人で自律しよう」なんて思っていないので当たり前かもしれません。
また、「だっこ」年齢から近い子どもの方がよりかかるのは当然うまいでしょう。

とはいえ、相手に手をついてよりかかっている姿は傍から見れば随分奇妙な光景ではあります。
でも、せっかく遠路はるばる稽古に参加してくれた先生なので、普段やっている技でなくこうした理の部分の稽古はとてもありがたいです。

来週の稽古でリクエストがあればやりましょう!

12月21日(土)午前稽古

DSCF4117今日は忘年会の前日ということもあり、たくさんのゲストが来てくれました。
そしてせっかくなので午前の稽古はスキンさんの稽古ということに。
私は合気道はみな目指すところは一つだと思っていますが、同じ山の頂上を目指すのでも、いくつでも登山道があるように、いろいろな人がいろいろな切り口で稽古してくれると私の説明ではいまいちぴんと来なかった人にもわかることがあって、とてもいい機会だと思います。

スキンさんの稽古はマニアックでまずは重心の落とし方からスタート。単に重心を落とすのにあたっても踏んばるのではなく、柔らかくしながら重心のバランスを取る。またはやりそうだ。
ゆっくりとバランスを取ながらの四股。
次に人を背負いながら腰の高さを変えないように歩く稽古。
地味にきついです。
で、さらに柔らかさと重心の安定をめざした腕を挙げての早四股。
さすがに四股400回の間腕を上げ続けているのは結構にきつい。
それでも200回以上腕を上げ続けている子ども達は偉かった!
スキン鬼!

そのあとは、腕の力でなく軸で相手を動かす(自分が動く)ことを目的とした転換と崩し。
そして三角錐の理を用いた一教。
やはりいろいろな人が同じことを違う言葉で言います。
そして呼吸投げ。
自分の身体をいじめながら、身体をほぐして重心を下げる。いい稽古でした。