今日は一番乗りで、インフルエンザウイルスをばらまきに・・・もとい、稽古に行きました。
稽古を始めた時には10人もいなかったので、今日はこんなことをやろうかなと色々頭の中で考えながら準備運動していたのですが、準備運動が終わるころにはいつも通りの人数に。
今日は大人が6人と子どもが13人で、いつもよりは若干少なめですが寒い中みんなしっかり稽古にきてくれます。
今日のテーマは横面の捌き。
普段は入身や転換という言葉で説明しますが、今日は少し子どもに説明する意味もこめてどのタイミングで相手の攻撃に飛び込んでいくのかを説明してから、相手の攻撃に合わせて飛び込んで行った(飛び込むことができた)位置に応じて技の変化を説明したました(お、普通の稽古日誌みたいですね)。
最初は一番いい形でいい場所に踏み込めた場合。
技は基本なのでやはり入り身投げ。
いい形で踏み込めて捌けた場合は体制の有利が十分なので、次に余計なアクションは不要です。
次に飛び込んでみたものの半身が逆だった場合。
相手は崩れるのですがこちらの姿勢も不十分なので、自分が有利になるように体勢の入れ替えを行わなければなりません。そこで、相手の手を下からすりあげるように回転させつつ体勢を入れ替える形での入り身投げをやりました。
中には勢いよく相手の手を跳ね上げてしまう人もいましたが、自分が不十分な状態なのに相手の体勢に不確定要素を加えるような雑なことはNGです。あくまで相手の体幹を制止ながら自分の有利を維持して回転するためには必要最小限度でかつ擦り上げるような動きが必要です。この粘着質っぽい動きは副館さんが、正中線上に手を維持しながら擦りあげるような動きはNoriさんが得意です。ちなみに相手を制するのはMightyさんが得意です。
みなさんそれぞれ得意な体捌きがあるので、お互いに倣ってみて下さい。
もしかすると私の思い違いかもしれませんが、RAH1号さんが横面打ちを逆半身で踏み込んで制する時に「ベチッ!!」という音がしないことに不満を感じているかもしれません。誰か彼の不満を解消してあげて下さい(笑)。私はベチッはちょっと遠慮したいですが。
次は捌いた時点で大きく身体が流れてしまった時の対応として横面打小手返し。自分の体勢も不十分になってしまうと、かなり大きな動きがなければ修正はできないという説明をしました。
次に横面打を捌いて肘決め投げ。この技はほとんどの人が形だけになってしまっています。実はコツは肘を極めない方の手にあるのですが、呼吸投げができていない人には感覚的に理解するのは難しいかも。かかりが悪い時に一生懸命持っている手を捻じったり肘に向かって勢いよく踏み込んだりしても効果は全くないので、気をつけてください。
さらに見た目は全く同じなのですが、肘決めの名前の通り関節技としての肘決め投げ。こちらは体格に無関係な技で個人的には大好きですが、友達をなくさないように気をつける必要があります。
きっと期待しているだろうという日拳T君には50%くらいで「体験」してもらいました。いじめじゃないよ。
最後はちょっと長めの座りの呼吸で、呼吸法と身体の中の気? 力? の通しかたについて考えているところを説明しました。
今日もきちんと稽古したぞ!
追伸:大人の方からはあいさつで「昇段おめでとうございます」と、子ども達からは「先生インフルエンザ治った?」と言われました。みなさま色々なお気遣いありがとうございます。
全部嬉しいです。最後に昇段の話で「悪い大人」の例を見せつけていた袴の皆さん。今度は「かっこいい袴な大人」の姿を見せて下さいね。