前回の昇段審査で初段になった三人の袴と帯ができあがりました。
三人のうち1人は10年、一番短い子でも5年かけてここまでたどり着きました。よく稽古を続けてくれました。
特に小学校低学年から始めて子ども達が大人になって袴をはいた姿を見るのは感無量です。これからも袴が擦り切れるくらいたくさん稽古をしてください。ルーシーもよく頑張りました。
ちなみにこの三人のすぐ上のメンバーがこちら
流石に袴をはいて1年経っているだけに風格がありますね(笑)。
子どもにとっての合気道について感じたこと
前回の昇段審査で初段になった三人の袴と帯ができあがりました。
三人のうち1人は10年、一番短い子でも5年かけてここまでたどり着きました。よく稽古を続けてくれました。
特に小学校低学年から始めて子ども達が大人になって袴をはいた姿を見るのは感無量です。これからも袴が擦り切れるくらいたくさん稽古をしてください。ルーシーもよく頑張りました。
ちなみにこの三人のすぐ上のメンバーがこちら
流石に袴をはいて1年経っているだけに風格がありますね(笑)。
4月16日の日曜日ですが、東京から
剣術使いが親子連れで名古屋稽古に初参戦してくれます。
そう、レイサンの大好きなあの剣術使いさんです。
6月の昇級審査まで間もないことから、日曜日の稽古は昇級審査の技を中心に
「ちびっ子練」と銘打って稽古を行ないたいと思います。
特に今回昇級審査を受ける子ども達の参加を大募集します。
稽古担当はしずかちゃんです。子ども達にしっかりと稽古をつけて下さい。
もちろん私のおまけ稽古は存在します。
あ、今回は剣術使いさんにも教えてもらえるかも。
今年も春になりました。
昨年はたくさんの子どもたちが仲間になってくれました。
特に小学校1年生の3名と年長の1名は小さな体で大人と一緒に長い時間しっかり稽古してくれます。
うちでは小さな子に合わせての稽古は行っていません。
そのため、時には大人でも辛い稽古をやることもあります(四股を何十回も踏んだり)。
でも、それでも笑顔を絶やさずに稽古する子ども達の姿は大人にとって学ぶべき鑑だと痛感します。
特にちびっこ達は本当によく頑張ってくれています。
そんなちびっこ達に4月から後輩ができます。
学年でも、合気道としても後輩です。
そして、もうじき彼らも白帯から昇級します。
GWが過ぎると昇級です。
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今回は高校生2人の昇段となりました。
一人はずっと剣道をやってきて剣道三段の強者です。
やはり吸収も早かったし、稽古熱心でした。
もう一人は小学校一年生から合気道をはじめて、高校生になってついに念願の黒帯となりました。
10年目の悲願達成おめでとう!
田中先生の昇段審査も頑張ったと思います。
今稽古を頑張っている小学生もまだまだ時間はかかりますが、頑張って稽古を続けてください。
頑張って稽古を続けて手に入れる黒帯は本物であると同時に本当に価値あるものだと思います。
頑張れ、子どもたち!
子どもに合気道を習わせる目的として第2に考えられるのが精神力、忍耐力をつけさせることだと思います。
私自身子どもにこうしたものを身に着けて欲しくて、小さいころから空手を習わせました。
精神力・忍耐力も礼儀同様わざわざそのための練習をしなくても、武道においては通常の稽古の中で自然と培われていくものであると思います。
また、稽古の内容や道場での振る舞い方などについてきちんとさせれば、どうしても身についていくと思います。
しかし一方で実はもっとも難しいのが精神力と忍耐力の向上ではないかと思います。精神力や忍耐力を鍛えるにあたっては
どうしても精神的なストレスや苦痛を伴うことが多々あります。私自身稽古は楽しくやりたいタイプなので、できれば稽古中に子どもたちを叱りたくはありません。名古屋至誠館は稽古中に遊ぶ子どもはほとんどいないので、せいぜいのんびりやっている子に激を飛ばすくらいですが、やはりそれはやらなければいけないように思っています。
道場としてもリスクは大きく、先の礼儀等と併せて考えると、厳しすぎる道場はどうしてもやめる子も多くなってしまいます。そこで、できるだけこの第2の点(場合によっては第1の点も)には目をつむって楽しく稽古することを最優先に考える道場も多いのではないかと思います。ただ、うちの道場の場合保護者から見て第2の目的の占めるウエイトは決して小さくないことと、子ども達の雰囲気から厳しい稽古をしても楽しく稽古してくれていること、から少し負荷の大きい稽古や子どもたちにとってややつらい稽古もこなせる環境が整っています。例えば、今では誰も大変だと思わなくなりましたし、また新しく入ってくる子ども達もそれが普通だと思っていますが、「四股20回、円描き10回、体の転換200回」は普通ではないと思います。
でも、不思議につらくてやめる子も泣き出す子もいないんですよね。子どもたちの健やかさと明るさ、雰囲気に感謝感謝です。
日曜日は久しぶりの完全休日。
今週は畑の手入れもないし、雑用も特になし。
ちょっとゆっくりしてみました。
自分の子どもも生意気に大きくなって、「子ども」という感じではなくなってきました。
でも道場はいつもリアルタイムで新しい子ども達が入ってきます。子ども達と一緒に稽古するためにもいつも考え続ける必要があると思っています。
親が子どもに合気道(武道)を習わせる理由を考えてみました。
1.礼儀やしつけのため
2.精神力や忍耐力を鍛えるため
3.合気道の技術を身につけさせるため
4.護身のため
必ずしも理由は一つとは限らないと思いますが、まず礼儀やしつけを習わせるのに武道は非常に向いていると思います。
ただ、これらのものを習うのであれば武道でなくても構わないわけですし、身体を動かすものである必要もありません。
その中で運動系かつ武道を習わせてよかったと思うとすればどういう点なのだろうか、考えさせられます。
例えば子ども(特に小さくなればなるほど)本人にとって「礼儀」はそもそも必要なものではありません。子どもの世界に力関係はあっても上下関係はないでしょうし、大人のような社会的な儀礼などもありません。もちろん将来のことを考えればきちんとした挨拶ができるようになったり、礼儀正しくなることは非常に良いことだと思います。でも、本人にとっては特にやりたくもないことをさせられるわけです。気が乗るはずがありません。
そんな中で武道の良いところは、その稽古の成り立ちや流れの中に自然と礼儀やしつけに関わる行為が含まれているところにあると思います。子どもがそれを「礼儀」と意識しないままに稽古の一つの作法として自然と礼儀が身についていくのは武道の魅力だと思います。
もう一つは武道の非日常性にあると思います。習い事がその子の日常に近ければ近いほど、普段の「地」が出ます。合気道の場合は普段着から道着に着替えて普段はほとんど行わない稽古を行います。そのため、稽古に際して意識の切り替えがおこないやすいのではないかと思います。日常と意識が切り替わることで、日常生活の中ではやらない礼儀作法もおこないやすくなる(なんでそんなことしなければならないの? という疑問を持ちにくくなる)のではないかと思います。
とはいえそれはあくまで理屈であって、やはり周囲の大人が稽古中の礼儀や作法について厳しくしなければ効果は上がりません。しかし厳しくしすぎると、もともと「何のために?」という疑問を持つ行為なのですから子どもにとっては強いストレスになります。あくまで厳しくすることを基本にしながら、子ども達が嫌にならないように稽古をする、とても難しいことだと思います。
いつもその点に気を遣いながら子どもたちの稽古を見てくれる大人の人たちには感謝しています。
4月にはいって10日。
今週から始まった新学期もはや一週間。
本当は5月頃に新しく合気道を始める人が多いのですが、今年は4月から始める人が多いです。
3月と4月で子ども6人、大人2人が新しく仲間になりました。
子どもは本当に数が多くなりました。
うちでは高校生は一般扱いですが、
小学校1年生から高校3年生まですべての学年の子ども、学生がいます。
それにしても、ここまで一人も子どもが辞めていないのは本当にうれしいことです。
24名いる小中学校生のほとんどは違う学校で、普段は道場でしか顔を合わせません。
それでも楽しそうに一緒に稽古をしている姿や、稽古後に一緒に遊んでいる姿を見ると、道場をやっていてよかったな、と思います。
今日の稽古でも感じましたが、しっかりと上の子たちが下の子たちの面倒を見てくれます。
これも本当にいい雰囲気ができているな、と思います。
いつもしっかりと稽古してくれる子どもたちに感謝です。
これから初夏の季節に向かって何か始めてみたいと思っている人、同期がたくさんいる今が始めるのにいいタイミングかもしれませんよ。
一緒に合気道をはじめましょう!
今回のブログは偏見かもしれないので、最初に謝っておきます。
あくまで個人的な考えです。すみません。
プチやっている仕事柄もあるのですが、女性がうらやましいと思うことがあります。
それは子どもが男であれ、女であれ、子どもと母の繋がりは本当に強い、ということです。
もちろん、その分子どものことで悩み、文字通り身を切られる思いをされることもあると思うのですが、どんなに男が頑張っても、なかなか母子並の繋がりを持つことはできないような気がします。
特に男親と娘は本当に難しいかな、と思っています。
そんな中で少しでも、子どもと一緒の時間を過ごしたい、少しでも分かり合えるものを持ちたい、という気持ちで小さなころから自分の娘には武道をやらせました。
正直、ずっとつづけてくれるかどうかは不安でしたが、初めて9年今でも空手と合気道に楽しく出かけてくれることは本当にありがたいと思っています。
うちで親子で合気道をやられている方をみても、親子で合気道をすることはきっとマイナスではないだろうと確信しています。
最近、親子で体験に来られた方が何組かいらっしゃいましたが、親子で合気道をはじめることはきっと素晴らしいことだと思います。是非一緒に始めてみてください。
そして、今親だけ、子どもだけが合気道をやっている方にも、一緒にやる楽しさは本当に言葉に表せません。今からでも十分間に合いますよ。
保護者体験会を前に思ったことを。
うちの道場は保護者の方がたくさん稽古の見学をしてくれます。
ちなみに土曜日に隣で稽古している剣道道場は保護者の見学が必須だそうです。
ちょっとそこまではお願いできないのですが、できれば小学生の保護者の方は月一度くらいはお子さんの稽古を見てもらえるとありがたいです。
お子さんの成長する姿に目を細めていいですし、私の指導を厳しくチェックしてもいいですし、子どもを監督してもいいです。
親子で稽古している門人は合気道を通して、普通よりはちょっと親密? あるいは強い親子関係ができているのではないかと思っています。
親の威厳があるとか、親が上手いとかそういうのではなく、一緒に稽古したりイベントに参加していると「親子」というくくり以外に、「道場の仲間」というくくりができます。親子であることには変わりないですが、そこに普通の生活では生まれない「仲間」という別の繋がりができると、親も子も(特に子どもが)違った目で親を見るのではないかと思います。
言い方を変えると、親子関係がどうしても縦の関係になるのに対して、道場の仲間は横の関係です。普通は親を縦関係でしかみないので、思春期にはそこから自立したい気持ちが強くなって反抗的になるのですが、そこに仲間としての横の目線が加わると「道場では別に親が偉いわけではないし」という気持ちが生まれたり、親子が同じ場所でそれぞれ自分自身の固有の立場を持っているとその視点から冷静に親を見ることもできるのではないかと思います。
私自身もそうですが、年齢の違いもあってなかなか子どもと同じことをすることはありません。例えば、子どもに「倒立できる?」と聞かれても五十肩で無理!
そこで「昔はできたけれど・・」といっても子どもには通じません。
しかし、合気道でバンバン稽古していると「親も真剣に頑張っているんだ」と思ってくれているようです(多分)。そんなリアルタイムの姿をお互いに確認できるのも一緒に稽古するよさではないかと思います。
そんなこともあって、本当は一緒に稽古できるとベストでしょうが、何しろ武道なので痛いです。
そこで、せめてできれば稽古を見学することで、子どもとの共通な空間・水平な関係を持っていただければと思っています。
今回の体験会もきっと子どもからは「お父さんお母さんは口だけじゃなくて、身体でも合気道を理解しようとしているんだな」と思ってくれるはずです。
まあ、合気道はやると楽しいんです。結局は!
今日は久しぶりに豊明福祉体育館での稽古。
東郷の体育館がお祭りで使用できなかったためです。
ちなみに来週も豊明なのでお間違えのないようにして下さいね。
今日の出席者は大人11名、子ども12名で23名。
年少さんのとてもかわいらしい子も稽古に参加してくれました。
うーん、見ているだけで癒されます・・・
受身なんか回っただけで「おお!」と思います。
でも一生懸命稽古していました。
それを見ていた年長さんもやる気いっぱい。
とてもよいことだと思います。
それに比べて小2軍団。
少しだらだらしているぞ(怒)。今度だらだらしたら特訓だ。
四股と円かきを30回ずつ、後ろ受け身を100回くらいか?
あ、小3も。
4、5、6年生は特に5、6年生は最近特にしっかりと稽古ができていると思います。
単に言われたことをやるだけでなく、工夫しながら少しでも早く上達するようにしようとしている姿勢がとても嬉しいです。
土曜日は部活動の関係で中高生は半数以上が出られません。特に今日のような変則的なスケジュールの場合は中高生が激減します。それでも部活が休みの日や、部活帰りでも頑張って稽古に来てくれる子たちが多く、彼らの姿が小学生たちにとてもよい見本となっていることは間違いありません。
小学生の皆さんも今の中高生を見習って、勉強に部活に合気道に文武両道精一杯頑張ってほしいと思います。
先週2件ほど問い合わせの電話をいただいたのですが、その中で感じたことを一つ。
自分自身が稽古をされる場合はもちろん、お子さんに合気道を学ばせるに当たって、是非色々な道場をご覧になることをおすすめします。
お問い合わせいただいた方のうちお一人にはお話したのですが、うちの道場が本当にお子さんにとって一番よい道場かはわかりません。
もちろん、私たちは子どもたちが楽しくかつ厳しく稽古できて、上達できるように日々努力していますが、雰囲気や指導方針にどうしても合わない場合も多々あります。
特にお子さんが入られた後に「やっぱり合わないかも」と思ってしまった場合、やめるのであれば挫折感を、無理につづければ子どもに精神的負担を負わせることになってしまいます。
合気道に携わる者としてせっかく合気道を始めるのであれば、できるだけ長く、できれば一生続けてほしいと思います。
そのためにも、特に最初は無理なく続けられる環境を探してあげてください。
合気道道場の多くは何回か体験できるようにしています。
私自身も本音を言えば、うちだけで体験してすぐ入門してくれた方が仲間が増えてうれしいです。
でも、子どもの合気道に携わる者としては、是非いくつかの道場を体験された上でお子さんの話や表情を見て道場を決めるようにされることを老婆心ながら思います。
もちろん、体験している際は必ず保護者の方はしっかりとお子さんの様子や道場の雰囲気を見学してください。
合気道を単なる一時の習い事としてではなく、一生の習い事にしていだだきたいと思う立場として、お子さんに合った良い道場にめぐり会えることを心より願っております。
名古屋至誠館ではどれくらいの人数の子どもが稽古しているんですか?
という質問を続けて受けました。
そういえば、人数はHPを読んでもわからないですね。
また人数は卒業等で絶えず変化するので、こちらもわかりません。
現在名古屋至誠館で稽古している小学生の数は13名
中学生は5名
高校生は4名
です。
緑区、守山区、豊明市、東郷町、日進市、などさまざまな地域から年齢も学校もバラバラの子どもたちが集まってきています。
週に1~2回の稽古で会える仲間と厳しく稽古し楽しく遊んでいます。
最初は慣れない子も、ちょっと合気道に戸惑う子も、
2~3回稽古に通ってみんなと遊ぶようになるとたちまち楽しくなります。
そして、仲間と稽古すれば合気道もあっという間に好きになります。
誰でもすぐに仲間になれる、そんな雰囲気が名古屋至誠館にはあります。
涼風の中、是非一度道場をのぞいてみてください。
夏休みも4分の1を過ぎましたが、まだ丸1か月が残っています。
子どもたちにとっては、これからが夏休み本番で胸がうきうきしているはずです。
と同時に、毎年夏休みはいろいろな事故や事件が起こる時でもあります。
昨日の稽古の際にも話をしましたが、そうした事故や事件の中には、自分がどんなに注意しても避けられないものもあります。
でも、おそらく多くの事故や事件はほんのちょっとした気の持ち方で未然に防ぐことができたり、結果を大きく変えることができるものだと思います。
子どもたちにお願いしたいのは、普段の稽古で学んでいることをしっかりと日々の生活にも応用すること。
何よりも武道の稽古で身に着いているものは「危険に対する」感覚・嗅覚とでもいうものです。
普段だらだら稽古している人にはなかなか身に付きませんが、
挨拶・礼・構え・残心、そのすべての過程で相手との間合いを測り、相手のまとう空気を読んでいるはずです。
特に茶帯の子は、相手が攻撃を仕掛けてくるタイミングをかなり精巧に感じ取ることができるはずです。
これはストップウオッチなどの機械で測定するような数値とは違い、ありとあらゆる要素を含めた総合的な状況を判断することができる能力だと思います。
せっかく普段から厳しく稽古を行って、そうした感覚を磨いているのですから、普段の生活でも自分の感覚を信じて
・危険や違和感を感じる場所や人、物事には近づかない
・いやな雰囲気を感じ取ったら、気のせいだと思わないで注意する
ことを大切にしてください。
合気道でもそうですが、そうした感覚を信じないと怪我をしてしまいます。
せっかくの楽しい夏休みに大変なことが起こらないよう、普段の稽古を十分に活用してください。
と同時に、力の余っている夏休みなので、全力で稽古してそういう感覚をさらに磨くようにしてください。
名古屋至誠館ができてはや1年半。
開設当初は8人だった子どもが現在では幼稚園から高校生まで21名。
とても賑やかになりました。
子ども達はとても熱心に稽古しています。
やはりたくさんの同世代の存在は、互いに刺激になり向上心に繋がっているのだと思います。
よく「環境が人を育てる」と言いますが、本当にその通りだと思います。
素晴らしい子ども達と理解のある保護者のみなさんに深く感謝するとともに、これからも素敵な子ども達と縁ができて一緒に稽古できることを心から願っています。
さて、名古屋至誠館の子どもの稽古方針は道場開設以来、変わっていません。
・子どもをばかにしない
・子どもの能力に勝手に限界を設けない
・子どもの能力の高さを信じる
・それゆえ子どもにも大人と同じものを求める
です。
こどもに手加減・妥協はしない。
だから時々つらいことがあるかもしれません。
でも、つらそうな顔をする子はいません。
仲間がたくさんいるのですから。
本気で厳しく。
そんな稽古ができる仲間を心から歓迎します。
土曜日の稽古はこれといって特別なことがあったわけではありませんが、とても感動しました。
子ども達の稽古する姿勢
に対してです。
全体での稽古中はもちろんですが、稽古の最後の自主稽古の際も、必ずそれぞれが自分のやるべきことを見つけて稽古してくれます。
遊んでいる子や、道場の外に出て行ってしまうような子はいません。
また低学年の子や初心者の子に対しては、しっかりと合気道の先輩として自分の教えられることを教えようとしてくれます。
おかげで子どもの稽古の雰囲気はとてもよいものになっています。
変な言い方ですが、子どもらしさを持ちながら大人なふるまいができる子たちばかりで、新しい子どももその影響を受けて育ってくれています。
以前も書きましたが、子どもを子ども扱いするのは子どもに対して失礼であると同時に子どもの成長の邪魔になると思います。
かといって、単に子どもを大人扱いすればよいわけでもないと思います。
子どもは子どもだと認識しつつも、稽古においては自分たちと対等に考えることが大切だと思います。
何より一番大切なのは、同じ仲間で同等だと心の底から思うことでしょう。表面上対等に扱ったところで心の中で「子どもだから」と思っている限りその気持ちを子ども達は敏感に感じ取ります。
こればかりは、大人が「そうしよう」と打ち合わせてもできません。個々の大人が心からそう思っているから、子ども達に伝わるのだと思っています。
そういう意味で、非常によい道場になってくれた、とみなさんに心から感謝しています。
午後の稽古はさらに感動的でした。
延々と剣の稽古を2時間以上も、しかも途中からは自分たちで号令をかけながら黙々と稽古を続ける様子は、むしろ大人のお手本になるんじゃないかと思ったくらいです。
きちんと役割分担されて、稽古の方針が立てば、子どもだけで稽古してもしっかりした稽古が成り立つ。
そんな理想的な雰囲気はなかなかありえません。
この子たちが稽古を続ける限り、未来は非常に楽しみですし、またきっと素敵な新しい子どもの仲間も増えることでしょう。
この一年間で辞めた子どもが一人もいなかったのも、きっと今の子ども達が創り出してくれている雰囲気のおかげなんでしょうね。
これからもよろしくね。
先日犯人が逮捕された三重県朝日町の殺人事件や柏の通り魔事件は本当に恐ろし事件だと思います。
もちろんそれ以外の事件や交通事故も恐ろしいものなのですが、こうした犯罪は自分に全く身に覚えのないことについて、見知らぬ相手(自分からすればただ道を歩いていてすれ違った人)から降りかかってくる災難です。
交通事故であれば、車の多少や交通状況などを考慮して事故に遭う確率を減らすことができると思います。
また、危険な場所にはガードレールなどの設備が施されていて、危険性を周知してくれます。
そのため、道を歩くときに四六時中車に対する緊張感を維持しながら歩く必要はありません。
しかし通り魔のような犯罪は、一旦自分が攻撃の対象となると、こちらがよけてもわざわざ追いかけてきて危害を加えられます。しかも、よく耳にする誘拐犯のように声をかけてくるという事前行動もなく、さらには「この人は危険です」という名札をつけて歩いているわけでもないので、「通り魔に遭遇しないように気をつけよう」するなら外を歩くときは絶えず緊張し、すべての見知らぬ人を疑ってかからなければなりません。
そんなことは不可能です。
それでも、親からすればかわいいわが子を恐ろしい事件から守りたいという気持ちはよりいっそう強いでしょう。
まずはっきり言って、日常の生活の中で「犯罪者」を見つけたり、防止する方法はないと思います。でも、それでもなんとかして少しでも危険を減らしたい。そこが難しいところです。
先だっての稽古で子ども達に「もし目の前に刃物を持った人がいたらどうする」と聞いたところ、全員が迷わず「逃げる!」と答えてくれました。
これは嬉しいことです。「俺の強さ」を誇示するのは蛮勇であって、身を守るためには危険を察知したら君子危うきに近寄らずだと思います。
こういうと、「じゃあいったいなんで合気道なんてやっているのか」と言われそうですが、
・武道をとして感覚を研ぎ澄ますこと
・武道という特殊な経験を積むことで、危険に対するセンサーを鋭敏にすること
・危険や攻撃に対する集中力を身に着けること
・最悪の状況下で動く身体を作ること
つまり、普段から「攻撃」に接することで、危険を察知する感性を高め、稽古で心身を鍛錬することでいざというときでも動く身体と精神を鍛える。その上で、攻撃の持つ危険性と破壊力を身に染みて理解して、間違いのない判断を下す。
私はそういう心と身体をつくることが子どもにとっての武道であると思います。
これからもみんなでしっかり稽古して、強い身体と心を作れるといいと思います。
きっと春にはまた新しい仲間も増えると思います。しっかり稽古しましょう!
一連の昇級審査が終わって結果もすべて出ました。
あらためて子どもの審査と昇級について書いてみます。
以前も書きましたが、子どものやる気をだすために毎回昇級させる、という考え方もあります。これはこれで正しい考え方だと思っています。
ただ名古屋至誠館では、
・外に出ても恥ずかしくない力をつけてほしい
・「子どもの習い事」としてではなく、一生を通じて合気道と取り組んで欲しい
・合気道は本当に真剣に取り組む習い事である
という理念を貫くことにしています。
今回は初めての審査ということもあり、前の道場の級から「降級」した子がいます。もちろん本人にとってはとてもショックだと思います。そんな結果を出す方もとてもつらいです。
昇級に関しては本当に考え方がいろいろあると思いますし、どれが正しいということはないのですが、名古屋至誠館の子ども達には自信をもって楽しく合気道を続けて欲しいと思っています。
子どもの観察力は鋭く自分の実力を十分に客観的に判断します。もし、自分の実力がそこまで上達していると思えないのに、昇級できたら「先生のやさしさにうれしい」と思うかもしれません。でも、「なんだ、こんなんでも昇級できるのか」と思うかもしれません。(もちろん実力が伴えば別ですが)簡単に達成できてしまうと、合気道を甘く見たり、馬鹿にしたり、真剣に打ち込めなくなるのではと思っています。
私はできるだけ子ども達全員に合気道を続けて欲しいと思います。そして、長く続けるためにはその対象が本当に価値のあるものでなければならないと思っています。本気で取り組んで時には涙するようなものだからこそ、身に着けたり認められた時に輝いて見えるはずです。だから、道場内で子どもに「優しい」評価はしたくないと思っています。級の考え方も大人に準じて厳しく評価したいと考えています。
最後に子どもとしては、頑張った分の評価はしてほしいのは当然でしょう。しかし、頑張ればすべて認められるということは社会ではなかなかありません。子どもに対して敬意を払い、合気道に対して真剣に取り組んでほしいと思うので「合気道ではそう簡単に昇級はできない」と納得した上で稽古を続けてほしいと考えます。
子ども達が自信を身に着けて昇級できる。そんな道場を目指したいと改めて思い直しました。
今回昇級したみんな、おめでとう。でも、次はもっと厳しくなります。
気を緩めずに稽古して上達してください。
11月から稽古の最後に昇級審査を少しずつ進めています。
道場開設後初めての審査ということもあり、慣れてもらうためにも上の級の子から順番に審査を進めています。
一部を除いてほぼ上級の子の審査が終わりました。
備忘録も兼ねて、審査をして感じたことをいくつか。
何よりも第一に褒めてあげたいのが、この半年間・一年間本当に一生懸命頑張ったことです。いつも話をすることですが、どうせ頑張るのであればうまくならなければもったいありません。
そういう意味で、本当にこの半年間にみんなうまくなりました! 頑張りました!
みんなの成長や上達は本当に私にとっても嬉しいです。
特に身体の使い方や身体つくりそのものは本当に成果がでてきたと考えます。
普段から準備運動や基礎の身体つくりにしっかりと時間をかけていることが上達に繋がっていると思います。
そういう意味では厳しい稽古に根をあげずついてきてくれたことにも感謝です。
審査を通じて感じたことは、技術的には問題ないが、きれいにやろうとするあまりダイナミックさがなくなっている。もちろん審査は演武形式で行われるので、きれいな型で投げてきれいに受けることは大前提となります。ただ、やはり上級者であれば、受けの如何にかかわらずきちんと投げられることが不可欠です。そのためにも、普段の稽古の中で自分と同じレベルの人と稽古する機会をつくって、互いに遠慮なく投げあうようにして下さい。
ただ、上級者のダイナミックさが足りなかった理由としては、昇級審査の重要さを十分に理解して、緊張して臨んだからだと考えます。そういう意味では緊張感のある姿勢を白帯の人は見習ってしっかり審査の準備をするようにしてください。
普段道場では合気道の稽古をしています(あたり前か)。
合気道は開祖植芝盛平先生が武道として確立されたものですが、その源流の一つに武田惣角先生の大東流合気柔術があると言われています。
さらにこの合気柔術はもともと会津藩で藩外への伝承が禁止されていた御留流(会津御式内、御式居内)から編み出されたと言われています。
つまり合気道の源の一つが御留流だったわけです。
私は残念ながら幕末に生まれていないので、その真偽については知りえませんが、合気道の技や術理を見ていると、きっとその技術は今の合気道の中にも色濃く流れていると思います。
また合気道には試合がないため、試合の得点に特化して技が変化することもなかっと考えます。
それゆえ、遥か昔から練り上げられてきた柔術の技術が合気道の中には、理を失うことなく受け継がれていると思っています。
加えて、その発祥意義から、空間的な限定や無手・正座などの多くの制約的な前提条件の下で発達してきた御留流は、力の出せない状況でも相手を制圧することを目的とたといわれています。 その術理が合気道においても生きているからこそ、合気道は力を用いずに相手を投げたり制したりすることができるのだと思います。
その意味では、合気道は何よりも動きの理を重視して稽古する必要がありますが、その威力と魅力は源流からの歴史と同様に無限に深いものだと思います。
そんな時代を超越した流れをくむ武道を、是非中学生や高校生の人たちにもやってもらいたいといつも思っています。
いよいよ運動の秋。
名古屋至誠館で一緒に合気道の稽古をしましょう。いつでも気軽に体験受け付けています!
名古屋至誠館の特徴の一つに「親子で一緒に稽古する」楽しさ、があると思います。
現在親子そろって稽古している人が全部で4組。
親子で稽古することの一番の意義は「共通の経験をすること」です。
親子と言っても学校に入れば普段の生活は別々の時間が格段に増えます。
また、子どもは親の知らない社会を周囲に築いていきます。
親は子どもの話を一生懸命聞くのですが、どうしてもやはり子どもと同じ体験をしているわけではないので、共感できる範囲に限りがあります。
こうした問題はどんな家庭にも必ずある悩みで、もし親子で何らかの共通の経験が存在すれば、相互理解の大きな助けになると考えます。
そして最近ではこの「共通体験」を重視した教育プログラムもあります。
たとえば、幼児向けの教室などでは親子で一緒に参加することで、子どもが安心して楽しく学べることをうまく活用しているところがたくさんあります。
ただ、この「親子で一緒に」の難しいところは子どもが成長するにつれてだんだん親にとって「子どもと一緒のこと」をやるのがきつくなります。
子どもの成長は著しいですし、また学年が上がるにつれて高度な内容の習い事を望むようになります。
そうすると、子どもより二回り以上年上の親にとっては、新しくはじめた習い事を続けていくのは大変です。
そんな中で合気道は親子ではじめるのにとてもよいものだと思います。
以前にも書きましたが、大人にとっては長い間続けることができる武道であり、また子どもにとってはいくらでも上達することができる。
それぞれが異なったペースとスタイルで稽古しながら、合気道という共通の武道について考え、共感しあうことができる。
もちろん、子どもの方の上達が早く一旦は親がおいて行かれる感じはしますが、柔術という武道の性質上単に体で動いているだけではなかなか上達できません。
頭で考えることも大きなウエイトを占めるため、身体的には後れをとっても親は子どもと違った経路を通って上達します。
さらに、上達するにしたがってだんだん高度な(複雑な)ことをやったり考えたりしなくてはならないので、少しずつ上達速度は落ちます(個人的にはそれと反比例して合気道が面白く感じるようになると思っていますが)。そのため、親子の差が縮まったり、開いたりしながら糸を編むように進歩することは、苦労という点でも親子の共感において魅力的なものではないかと思います。
何より一番素晴らしいと思うのは、合気道は年をとるまで永く永くやれることです。子どもにとって大人になっても続けられるような環境で稽古ができれば、とても長い時間を通じて親子で共通の経験と感性を共有することができるのではないかと思います。
一緒に稽古されている親の皆さん、どうですか?