子どもの稽古についていつも悩むこと。
子どもの型稽古のやり方です。
いつも感じていることですが、子どもはとても吸収力が高いので、稽古したことはすぐに覚えてしまいます。
できるだけいろいろな技ができるようにバリエーションを増やせば、その分だけたくさんの種類の技ができるようになるのですが、一方で雑になってしまうところもあります。
雑な形が身についてしまうと、修正はなかなか大変です。吸収力の高さは「身体の芯に染みこむ能力」なので、一旦染み込んだ色を抜いて新しくするにはかなりの労力とやる気を必要とします。
特に中学生くらいになると心も身体も大きな転換期になるので、ただでさえ変化する自分の身体を持て余すのに、そこに身体の使い方の矯正をするのはかなりの負担です。加えて精神的な転換期で自尊心も大きく出るころなので、自分の培ってきたものを再構築するのは大変でしょう。
大学生くらいになればそれらの時期は過ぎるので、やりやすくなるのでしょうが、そこまで待てないという気持ちもあるでしょうからなかなか悩ましいところです。
というわけで、どれくらいの割合・頻度・内容・意識で型稽古をやるかはいつも悩んでいます。