子どもと武道

子どもに武道をやらせることの是非は人それぞれですが、私は大賛成です(自分もやっているのですから当たり前ですが)。

最近では子どもの心の弱さが社会的な問題としてよく取り上げられています。子どもの心が挫けやすいのは当たり前のことなので、それを社会や大人が守ってやらなければならないのは間違いありません。

問題は「守り方」だと思います。子どもの間だけ守るのであれば、子どもの周りにある「少しでも危なそうなもの」をどんどん取り除いていわゆる箱入り息子や箱入り娘にしてしまえばよいのですが、いずれ大人になった時には結局苦労するでしょう。大人になってからかかるおたふく風邪が大変なのと同じで免疫がないことは本当に子どもにとってよいことかどうかわかりません

だったら、武道の道場で厳しくしつけられていた方が、心身ともに強くなるのではないかと思います。その際、やはり少々厳しいのでは、と思う位の方が良いとも考えます。子どもは非常に敏感で聡明です。相手が微妙なバランスを気にしながらやっていることにはすぐに気が付きます。そして調子に・・・・ 時には理不尽だなと思うことがあるくらいの方が、却って子どもにとっては納得しやすいのではないかといつも考えています。子どもたちの賢さと柔軟さを信頼しながら、厳しい「プチ社会」を体験できる場所。それが武道の道場だと私は思っています。