稽古を始めたばかりの子ども

稽古を始めたばかりの子どもにとって一番大切なことは「よい形の反復」です。
以前にも書きましたが、子どもの成長力はまさに「超人的」です。
よい形であっても悪い形であってもあっという間に身につけてしまいます。
子どもは可塑性が高いので、いったん悪い形を身につけても簡単に修正することはできます。

ただ、それはあくまで身体機能の点であって心は別です。
わたしのようなダメな大人にとってはうれしいとともに恥ずかしいことですが、子どもは大人を文字通り「心から」信頼してくれます。
だから大人が間違ったことを教えても、大人に対する信頼からそれを信じてくれます。
しかも大人以上に一旦信じたことを貫き通そうとします。

だから、大人が間違って教ったものを後から修正しようとすると、子どもの心には大きなストレスとなります
本題から外れそうなのでこれは別に書くことにしますが、そんな不要なストレスをかけることは、それこそ「不要」なので最初から良い形で稽古してほしいと思います。

で、ここからが本題なのですが、せっかく稽古を始めるのですから「超人的」な成長力を活かしてあっという間にうまく
なりましょう。
一番最初のスタートではしばらくうまくなった感じはしませんが、何しろ成長力が並ではないので、すぐに目に見える上達をするようになります。

やり方としては、道場で「今はこれを徹底的にやりなさい」と言われたことを毎日家でもやってみてください。最初に「これをやって」といわれることは大抵家でもできることです。次第に上達して課題が複雑になると家ではなかなかできないことも多くなります。
そうなると道場で仲間と一緒にやるしかなくなるのですが、最初は本当に家でできることが多いです。
一週間に1~2回の稽古でやることを毎日家でもやってもらえば10倍以上の成長が確実です。
最初は本当にそんな勢いで上達します。

毎日ほんの少しでも課題をこなしてくれれば、きっと自分も「うまくなったことがわかって」嬉しいはずです。
ただし、きちんと気を付けるべきことに注意して「よい形」で稽古することが大切なので、毎回の稽古で大人や私に「これでいいですか?」とチェックをしてもらうようにしてください。
そして、うまくなったら次の課題が出るはずです!

がんばって一気にうまくなろう!

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