館長命令を受けて講習会の日誌を書かせていただきますm(__)m
とても濃い講習会に参加させていただきました。
佐原先生はとても物腰の柔らかい先生でお話もとても分かりやすく、
特に理合いのお話はなるほど~と感心してしまうことばかり。
ですが、理合いだけではなくかけていただいて驚く技の感覚には
館長の言われていた「魔法つかいのような」という表現がぴったりな気がします。
準備運動から、単純にあちこちほぐそうというだけではなく、体のそれぞれの部位を意識することを言われました。どう動かすとどこが伸びるか、どこに負担がかかるか、足先の向き一つで伸びる場所が違ってきたりするので、自分の体を意識して向き合いながら、ということがとても大事だそうです。
講習会では、もともとの一教の形のお話から、一教→二教→三教という変化をしていくお話など、とても分かりやすく理合いを説明してくださいました。
そのうちの一つですが…
一教はもともと二教の形から始まったということ。切り落として、手を取った時、手首を曲げて取るので必然的に肘が曲がります。そこを、肘の内側に指を入れて手首と肘を落とすと、二点が落ちるので繋がった肩が落ちる理だそうです。その後、一瞬のうちに二教の形に取り返すのは難しいので手首の脈部を持つようになったのが今の一教の形とのことです。
そういったわかりやすい説明を優しい口調でされながらの講習会でした。
ただ、お話はなるほどと思えるものの、とても難しくゆっくりと動きを確かめながら、違うなぁ・・と組んだ方と話しながら考えながらの講習会でもありました。
さっきの一教で言えば、
二点を落としていても落としているのは相手の中心です。
これは、かけていただいた四教も驚くことに同じで、手の内の二点で体の中心を落とされます。
すべての力は中心に向かうこと、実際に繋がっているのは手でも、手を押さえているのではなくて中心を落としていること、なるほどと思うものの、どうやって伝わるのか伝えるのか、とても難しいです。
また、理合いのお話だけでなく終わり辺りは感覚的な技のお話もされ、
片手持ち、両手持ちで相手を落とす動きもされました。
持たれたところを繋げていく動きで、実際物理的に繋がっているのは手だけれど手ではなく相手の中心を落としていきます。そこからそのまま落とした投げたりという技にも繋がっていくのでしょうが、その、繋がる動きをやってみましょうと言われました。
自分の丹田から自分の手に繋がり、相手の手から相手の丹田に繋がる、
自分自身の中心と手さえ繋がらず…とても難しいです。
先生はニコニコされながら「難しいねぇ~」とかけてくださり、その笑顔からはまさかの振り回され感は何とも言えませんでした。
「一教がきちんときまればこれほど強い技はない、
けれども、適当にすればこれほど何にもきかない技はない」
そう言われたことと、
「わからなくていいんだよ、まだわからなくてもいい。
けれども、その感覚を大事にしたらいい。
そしてそれを意識していくことが大事だね。」
とお話しされたのが、とても心に残っています。
大変いい経験をさせていただきました。
いつも考えてばかりになってしまう私ですが、考える方向も大事だなと思いました←