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受ける!受ける!受ける!

これも最近の稽古で思ったことですが、相変わらず受けることの大切さが十分理解できていないと感じます。

以前も書きましたが、相手の技をきれいに受ける、ということは相手がいい形で技をかけることができるということでもあります。
そして、きれいな形、効果的にかけられる形で技をかけてもらうことでその技がどういう効果を持っているのか理解することができます。

もちろん、受けは怪我をしないようにとるものです。
ただ、技の上達という面においては、できるだけ相手の技がきれいに決まるような受け方、受ける方からしてみればダメージの大きい受けを取るのも大切だと思います。
私個人の考えとしては、技をかける方が「技をかけた」と感じた瞬間に受けをとることが大切だと思います。
あまりよくないのは、相手が「かけた」と思った一瞬あとに受けを取ることです。
こういう受けでは、かける方もどういう感じにかけると技が利くのかわかりませんし、受ける方もどういう風にかけられると一番技が決まるのか(言い換えれば自分がそういう感触で投げれば相手を効果的に投げることができる)わかりません。

個人的には受けを取るのは大好きです。
気持ちよく投げられるとさまざまなものを感じることができます。
特に師匠の田中先生や本部の先生方の受けを取らせていただくときの感触はとても勉強になります。

皆さんもどんどん受けを取って感触を身につけてください。

片手取りの流し方

ふと思い出しましたが、誰かに「ブログのタイトルを検索しやすくしてほしい」と言われました。
すみません、たぶん無理です。
思い出した時だけ頑張ってみます。

というわけで、具体的なタイトルをつけてみました。
ここ最近の稽古の中で、体の転換と合わせて片手取りかた流す、という稽古をよくやります。

流し方はかなり感覚的なので、言葉で表現することはなかなか難しいです。
ここでは、普段の稽古で色々説明したり体験していることを踏まえて少しだけ補足してみます。

稽古をする際に絶対に意識しなければならないことは「速度」です。
相手の速度を接点で感じて、その速度に過不足なく動くことが大切です。
特に相手を動かそう、という意識が強くなりすぎる人は、つい急いで流そうとしてしまいます。
かつて書いたことがあると思いますが、柔術で重要なものの一つが「相対的速度」です。
自分ばかりが早く動いてしまってはきれいに流すことはできません。

また、流すためには接点の感触をいかに意識するかも重要になります。
普段の稽古で注意してもらっているように、相手と接触する点に対する意識の集約が何より大切です。

花酒

修武館のたけ館長から「花酒」をいただきました。
どーもごっつあんです。

花酒というのは泡盛の一種で、今回いただいたのは与那国島の「どなん」という泡盛。
泡盛好きの私にどなんの、しかも一升瓶を沖縄から送ってくれました。
本当にありがとう。泣きそうなほどうれしいです。

この「どなん」というお酒、日本の最西端の与那国島のお酒で、「どなん」とは与那国島の古称だそうです。
で、このどなんですがアルコール度数60度、英語で言えばスピリッツにあたります。
お酒の分類にすると、「原料用アルコール
そうなんです、清酒や焼酎と違って「アルコール」に分類されるのです。
初めてラベルを見た人は「こんなの飲んで大丈夫か」と思うかもしれません。
でも、大丈夫、美味しいんです。
厳密に言えば、ある意味で大丈夫である意味で大丈夫ではありません。

お酒の味わいとしては、やはりお米で作られたお酒だけあってこれだけ高い度数まで蒸留しても私たちの舌とハートを捉えて離しません。
少なくとも焼酎好きの方であれば、ウオッカよりもずっと飲みやすいのではないかと思います。

一方で、酔う、という点については非常に危険で大丈夫ではありません。
どなん一升瓶の中に含まれるアルコールは1080ml
これをビールと日本酒に換算すると、ビールの350ml缶で言えば56本
日本酒一升瓶で言えば3.75本
どなんを一合飲むとビールを5.6本飲んだのと同じ破壊力があります。
例えとして適切かどうかわかりませんが、幕之内一歩のボディーブロー並の破壊力です。
問題は美味しいので結構あっさりと飲めてしまうことです。

私自身はどなんはつい二合飲んでしまいます。
そのうち最初の一杯は数分で飲んでしまいます。
これを時間比で考えると、ほぼビール5本を一気飲みしているのと同じような飲み方をしていることになります。
身体によいわけがありません。
しかも二杯目も。
大抵途中で記憶がなくなります。
もちろん、美味しいという記憶は残っていますが。

しばらくは大切にとっておきます。
yoneさんとかのリクエストがあれば次のBBQに持っていきます。
まず最初にアラフォー初心者Wさんと私が撃沈しそうですが。

保護者の視線

いつも稽古の時に感じていることですが
見学されている保護者の視線は非常にありがたい
です。
大体毎回の稽古で稽古終わりになると4名くらいの保護者の方が子どもたちの稽古を見てくださっています。

その目の肥えたことといったら、ある意味本当に「怖い」です。
前で技をやっていても、失敗したらまずい! と思って冷や冷やです、ホント。

稽古をやっていなくても、可愛いわが子の稽古を真剣に見ている親の目は本当に肥えています。
むしろ、実際にやっている子どもや大人よりも身体の動き方や足の使い方など、細かいところまで見ていらっしゃるなぁ、と本当に感心というか感動いたします。

普段はなかなか忙しくて時間のない保護者の方も時々は是非自分の子どもの稽古している姿を「厳しい批評家」の目で見てみてください。
もちろん、子どもは嫌がります。
でも、そんなことは気にしないでください。
親に見られて恥ずかしいよりも、うまくならない方がもっと恥ずかしいのですから。

ということで、保護者の方の見学大歓迎です。
今後ともご指導・ご指摘のほどよろしくお願い申し上げます。

稽古回数について

現在名古屋至誠館では毎週2回の稽古を行っています。
頑張れば週に3日の稽古も可能なのですが、まだそれほど道場もいっぱいになっていない現状では、できるだけ
・大人も子どもも一緒にけいこする
・お互いの顔がわかるように稽古回数を絞る
方がよいと思っています。
稽古日数が増えると、どうしても出席する曜日に偏りができて、顔を合わさない人が生まれてきます。
人数が多くなりすぎたらそれも仕方がないのですが、まだしばらくはできるだけ一緒に稽古した方が上達にもよいと思っています。

ただ最近は人数の増加も踏まえて、稽古後稽古の時間が少しでも長くなるようにして大人の「濃~い」稽古も多めにできるようにしていることと土曜日の午後や桑名の稽古会などプラスアルファの稽古時間も作るようにして月に10日程度は稽古できるようにしています。

Noriさんのようにほとんど全参加される方は別として、月に10日の稽古回数は学校や仕事、家庭を踏まえたら非常に合気道の占めるウエイトは高いのではないかと思います。
月に10日稽古する人はかなり「好き者」ですよね。
ということで、とりあえず皆さん現状の稽古回数に満足していただけているのではないかと思っています。
いかがでしょうか?

剣の稽古

合気道や柔術の理解をする上で、剣の稽古は身体の使い方や正中線についての意識を身に着けるのに役に立つと思っています。
ただ私ができる剣術が鹿島だけなので、鹿島の剣を名古屋至誠館では時々稽古します。

本当はもう少し頻度が高く稽古できるとよいのですが、合気道が主なのでなかなかそうもいきません。
とはいえ、名古屋至誠館には月に1~2回の割合で剣術が得意なゲストが来てくれます。
実はこの1か月でも6回東大OBと金大OBが稽古に参加してくれているので、やる気さえあれば剣術はできるはずなのでず。
普段剣術をやっている人たちに協力してもらって作ったビデオもありますし。

折角有段者の方は相心まで覚えたのですから、忘れないように稽古して下さい。
お願いします。
あ、副館長代理補佐さんとNoriさんはできればNaoさんとスキンさんを見つけたら実戦太刀まで稽古するようにしてくださいね。

最近は稽古後の大人の稽古の時間も確保するようにしていますので、是非剣の稽古をしてください。
袋竹刀もたくさんあるしね。
ありがとう、武。

足の位置

昨日の稽古で感じたことですが、足の位置に対する意識はもっと強く持った方がよいです。
ある程度下半身が自由に動くようになると、意識しなくても足がついてきます。
この点は反復稽古の過程で
・どこで技をかけると効果的かわかる
・無意識で下半身が動かせるようになる
ということが身につきます。

もちろん力任せに技をかけているのでは身につきませんが、いつも話をするように反復稽古でお互いにきれいな形を意識しながら稽古すれば次第に身についていきます。
その上で、もう少しだけ早めに上達したい、と思うのであれば「足の位置」を意識することがポイントだと思います。
上の二つの点が身についていくと、感覚的に「ちょうどよい足の位置」が見えてきます。
自分自身ではなかなか最初はわかりませんが、それでも足の位置について意識をしながら稽古すると、上記の二つの点についても身につきやすいのではないかと思います。

金沢大学40周年記念演武会

土曜日は稽古を休んで金沢大学の40周年記念演武会に参加してきました。
自分は演武しないので、演武会を見て記念式典に参加です。
100名以上の現役OBが参加したとても活気あふれた行事でした。
個人的に金沢大学の合気道部と稽古させて頂くようになって10年以上が経ちます。
おかげさまで半数以上のOBの方々とは面識もあってとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
折角なので二次会にも参加したところ、殆どの方が大OB! とても緊張しましたが、色々と実りのあるお話を聞かせて頂きました。
二次会も早めに終わったので、監督とコーチを誘って現役と合流しての三次会へ。(°▽°)
本当に楽しい一日でした。
皆さん今後ともよろしくお願いいたします。(^o^)

そうそう、来年度稽古に遊びに来てくれる新社会人を3人ゲットしました!
よろしくお願いします(*^▽^*)

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10月22日(水)稽古日誌

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今日はちょっと合気道っぽい稽古をしようと最初から考えていました。
いや、言い方が悪いですね。
いつも合気道を一生懸命稽古しています。誤解なきようにm(_ _)m。
いつも合気道を稽古しているのですが、今日は少しマニアックな稽古をしました。

合気道や柔術の特徴の一つは、相手と接触する部位の感覚にあると思います。
特にできるだけ力に頼らずに技をかけようと思うと、どうしても相手と接している部分の感触に敏感にならなければならないと思います。
過剰に力を入れたり、やたらに早く動く方法では、どうしてもロスが大きくなります。
ロスを小さくしようと思うとやはり、相手と接している面の感覚を磨く必要があります。

というわけで、まず最初に相手に両手のこぶしで強く押し込んでもらいながら、それを両手で受ける稽古。
力が真っ向からぶつかると、力の強い相手が勝ちます。
そこで、相手と接している感触を感じ取りながら相手が力を込めにくい受け方を目指します。
この時あまり手を動かすと感触がつかめないので、できるだけ手は動かさないのが大切です。

次に相手と手を接した状態で、相手の手を引っかける感覚をつかむ稽古。
この時気をつけるのは、できるだけ点よりも面で相手を引っかけるようにすることで、手全体の感覚を鋭敏にすることです。
最初は感覚がわからないので指先だけやる方がよいと思うのですが、少しずつ力が入れにくい形で稽古することで感覚を磨けるとよいのではないかと思います。
これを手の上下を変えてしばらく練習しました。

じっくりと稽古した後で、これを実際に技でためすために、隅落としと天地投げ。
普段の稽古とは少しポイントが違いますが、相手と接触している点の感触を意識しながら稽古しました。
普段の天地投げをする時も、細部に意識がおけるときっとプラスアルファの効果がでると思います。

マニアックな稽古いかがでしたか?

稽古後稽古もとても面白かったですが、そちらはRAHさんと日拳T君にお願いしようかな。
その方が面白いし。

11月16日は田中師範の稽古です

もちろん、いつも通りに私は出席です。
今回はChibi、杖剣士が可能なら参加する予定です。

詳細について知りたい人は私まで。

まだまだ機会はありますので、無理をする必要はありませんが、是非一度は参加してみてください。
実際に先生に技をかけていただけるかけがえのない機会です。

10月18日(土) 午後の稽古日誌

今回の稽古会は6団体から9名が集まっての稽古会でした。
これだけ色々なタイプの合気道をやる方が参加されると楽しいです。

気楽な稽古会なので、三々五々集まって来ます。

家の用事を済ませて道場に着くとすでに稽古は始まっていました。

まだ人数も多くなかったので、みんなで掛稽古を行っていました。
私も早速参加。
しばらくすると人数も増えてきて1グループが合理的でなくなったので、ばらばらに分かれてそれぞれやりたい稽古を。

普段のそれぞれの道場で考えたことや悩んだこと、やってみたいことを自由にできるそんな雰囲気がとても楽しいです。
自分がやりたいことを持ち寄って仲間と稽古する。試してみたいことを試す。
特に有段者にとっては、色々と普段できないことをやる場所としてよい機会ではないかと思います。

次回は11月22日の土曜日。
興味のある人は是非どうぞ。
道場・流派どころか武道の種類も問いません。
私は合気道をやりますが(笑)。

10月18日(土) 午前稽古日誌

10月はイベントシーズンのため、人数は非常に少なめ。
大人6人、子ども10人の16人でした。
土曜日これくらいの人数だとスペース的には稽古しやすいです。

準備運動が終わったあと、まずは基本の確認のため転換を三種類。
・片手取りの入り身投げ
最初の転換でしっかりと相手の裏に入れる場所に移動することが大切です。
転換が中途半端だとその後の動きも中途半端になって相手が飛んで行ってしまいます。

・半身半立の四方投げ
講習会でやった技です。早速復習。
普段座りをなかなかやらないせいか、膝行はできても技になると動けない人がたくさんいます。
半身半立ちの四方投げは他の技に比べて動きが少ない分、稽古しやすいと思います。

・両手取天地投げ
この技も講習会で稽古しました。地の手の使い方をきちんと意識するように注意。まちがっても両手を開いてぶつかり稽古しないようにしないと、技でなくなってしまうしねぇ。

・座りの入り身投げ
正面打ちと交差取りで座りの入り身投げをやりました。このあたりになると非常にみなさん不安です。
普段から意識して膝行の稽古が必要ですね。受けもね。

・片手取り二教
体術の最後は二教。Noriさんと日拳T君の技が何か違っているような気がしたのは、気のせいかな。

・杖術
まずは基本の形で杖での隅落としと呼吸投げ。その後、二教を返して肘決め投げと呼吸投げ。
杖はなかなかやれなくて申し訳ないです。

最後の呼吸法では、RAHさんと日拳T君が互いに嫌がらせをしながらやっていました。
よい子は真似をしないようにしてください。

みなさん、修学旅行のおみやげありがとうございました。
そうそう、伏見稲荷は有名な神社だからしっかり覚えておきなさい!

10月15日(水)稽古日誌

今日の稽古はかなり人数が少なかったです。
大人は6人、子どもは10人。
特に子どもがテストと修学旅行で少なかったみたいです。

今日はもちろん、講習会の復習。
じっくりとやりたいので、技を選んで稽古。
まずは交差取りの入り身投げ。
手の返し方(入り身の仕方)と膝と足の使い方。
入り身投げのポイントは足腰の使い方にあると思います。
力みのある動きでは大きく自在に動けないので、大きなストライドで移動する場合でもやわらかく動く必要があると思います。

二つ目は両手取りの天地投げ。
勢いよく入るだけでは相撲のぶつかり稽古になってしまいます。
講習会でも教えていただいてように、地の手の使い方が大切です。
さらに、地の手を効果的に使うためにも、ここでも下半身の柔らかい使い方が大切になります。
手は指先までしっかり張りながら、力まないで、身体全体で動くようにする。
なかなか難しいです。
自分ではそう動いているつもりでも、つい踏んばって力んでしまいます。

三つ目は諸手取りの小手返し。
うーん、これはいつも稽古している三種類の転換を組み合わせるだけなので、そんなにむずかしくないのでは、と思っていたのですが、みんな「???」になっていました。
組み合わせと見た目の動きが変わるとどうしても戸惑ってしまうようです。
またしっかり稽古しましょう。

稽古後稽古では、膝と足腰の使い方に意識しながら相手と接する感覚を稽古しました。
今週の土曜日は午前午後稽古ができます。
しかも、豪華メンバー。
楽しく稽古しましょう!

10月11日(土)稽古後稽古

佐藤さんが撮影してくれたので、ちょっとアップしてみました。
ドロップボックスだと見れない人もいるから。

本当は4つあったのですが、2つは100メガを超えていたのでアップできませんでした。

こんな風に、自分の技を見るのもいいと思います。
悶々としますが・・・

動画 2014-10-11 11 25 22

動画 2014-10-11 11 23 56

稽古における受けについて2

受けについての考えを前回書きましたが、今回もその続きです。
前回、相手の上達を阻害するような受けを日常の反復稽古でするのはよくないと思う、と書きました。

それをさらに進めて、きちんと受けることを通して相手の上達を促すこともできるのではないかと思います。

例えば、子どもの鉛筆の持ち方を考えてみます。
小さな子が鉛筆を使い始める時、鉛筆は1サイズしかないため、大人にとっては握りやすい鉛筆も小さな子にとっては
握ることが一苦労です。
そのため、小さな手で握りやすいように「独特の形」を工夫して握ります。その握り方で毎日毎日お絵かきや文字を書いて遊んでいるうちに、自然と反復でその握り方が身に付きます。
一日に5回鉛筆を握って何かを書くとします。それを365日数年間続ければその反復回数は大変な量となります。
子どもが成長して手が大きくなった時に親が気が付いて、鉛筆の握り方を注意してもそう簡単には直りません。
反復によって習慣となるまで身についた動作は簡単には習性できません。

合気道でも同じことが言えると思います。
もちろん、ある一定以上、またはある一定の割合においては自分自身で考えて稽古することは必須だと思います。
しかし、特に初心者にとっては鉛筆の握り方と同じで、最初に身に着ける形がとても重要だと思います。
その際に「正しい形を身につけろ」というだけではだめで、きれいな形で受けをとってあげることが効果的だと思っています。

きちんとした形で投げることができた場合は抵抗のない気持ちのよい投げ方ができ、そうでない場合はところどころでひっかかって投げた感触が悪い、そんな受けをしてもらえれば、自然と気持ちよく投げることで正しい形が身につくと思います。

さらに、ここは賛否が分かれそうなところですが、特に初級者を相手にする場合は、ある程度は上級者が勝手に受けをとってしまってもよいと私は思います。
ここでいう「勝手に」は技がかかってもいないのに受けをとるのではなく、自分がこれまで投げられてきた中で、きれいに投げられた時の感覚を思い出して、その時の自分の身体の体勢で受けてみる。
当然、投げている初級者とは手の位置も足の位置もずれるわけですから、初級者は手や体が持って行かれる感じがします。そこで、無理に力で自分の投げたいところへ投げるのではなく、受けをとってくれる上級者の受けている形にあわせて投げる稽古をする、それを反復することで自然ときれいな形を身につけることができる。そう考えます。

ただし、この場合大切なのは受ける方の技術です。きれいな形に誘導するのも変な癖をつけさせるのも受けの技術次次第。だからこそ普段の稽古で受けは大切だと思っています。

10月12日(日) 愛知県合気道連盟講習会その2

午後は一般の講習会です。
こちらは本当に稽古日誌。
今度の稽古でやる技を忘れないように。

最初に合気道の基本動作の説明を受け
・片手取りの転換
・交差取りの入り身投げ
・正面打ち一教
・座技正面打ちの入り身投げ
・横面打ち四方投げ
・肩取り二教
・後ろ取り入り身投げ
・後ろ取り三教
・両肩取り十字投げ
・諸手取小手返し
・天地投げ
・呼吸法
を稽古しました。

一緒に稽古して下さったみなさん、ありがとうございました。

10月12日(日) 愛知県合気道連盟講習会その1

今日は愛知県合気道連盟の講習会に参加してきました。

午前は少年の部の講習会。
今回は5名の参加。
子どもを対象とした講習会はなかなかありません。
とてもありがたいです。

講師は合気道本部道場、道場長代行の植芝先生でした。
先生の少年講習会はとても楽しそうです。
子ども達がとても楽しそうに合気道をやっているのを見ると道場での稽古の参考になります。

特に受身のような基礎的な稽古は子どもがなかなかやりたがらないでしょうが、先生の講習会ではとても楽しそうに稽古します。うーん、すごい。

稽古自体はとても楽しそうなのですが、基本の動作、受身、技はきちんと盛り込まれていて稽古になる。
また、講習会にほいほいでかけられる大人と違って、普段は自分の道場の仲間としか稽古しない子どもたちにとって、他の道場の子ども達と稽古する機会は貴重です。
先生も一緒の道場の子ども同士で組まないようにおっしゃってくださって、とてもありがたかったです。

子ども達の感想も予想通りのもので、とてもいい経験になりました。

稽古における受けについて1

合気道を実際に戦いの中で使うかどうか、使いたいかどうかは個々の目的によります。
ただ、どういう目的で合気道を稽古しているとしても、技術の習得という点では変わりはないと思います。
技を「使うか」「使わないか」のスタンスは違っても、「使えるようになる」という点では変わらないと思っています。

一定の技を習得する、という目標においてさまざまな稽古方が存在しますが、その中でも一番基本的かつ一般的な稽古方法は技の反復練習です。
技をかける方の意識についてはまたいずれ考えを書いてみようと思いますが、今回は受けについて。

反復稽古において何よりもきちんとした受けが大切だと思います。
きちんとしている受けとは、仕手のことを考えている受け、別の言い方をすれば仕手が正しい形で稽古できる(正しい形を練習することができる)受けであると思います。

先ほど使うか使わないかは別と言いましたが、合気道の技は一瞬のうちにその流れを作り出すことが効果的なものが多数あります。
要するに、動きに入ってから技がかかるまでの時間が短いという点では、共通していると思います。
その(技をかけるのに要する)時間は実際にはかなり短時間であって、受けが途中で力を入れ直したり、力を入れる(耐える)方向を変えることはほとんどできないはずです。

つまり、本来であれば受けは最初にかけた力、最初に加えた力の方向を変えるようなゆとりはないのが、最終目的とする合気道の技であると思っています。
しかし、技術的に未熟な人は、どうしても一つの技をかけるのに手間取ってしまうため受けている方が途中で力を入れて耐えたり、力の方向を変えて耐えたりすることができてしまいます。
受けにこのような受け方(耐え方)をされてしまうと、未熟な人は技をかけられません。
のみならず、本来受けが仕手のことを考えた上で上記のような持ち方をしていれば、反復稽古の中で身についていくはずの「技がかかる」感覚が身に付きません。

私もまだまだですが、きちんと反復稽古を繰り返して感覚や感性を磨いた結果、一定のレベルまで技術が上がれば、相手が途中で力を入れたり力の方向を変えたりしても技がかけられる(というよりはそういうことをさせない技がかけられる)はずです。

別の言い方とすれば、目的(一定の段階)が達成された後ならされてもいい受け方がその達成前にされると、根本的に目的の達成を阻害してしまうわけです。
この受け方の手順の前後は技術の習得において致命的な効果を及ぼします。

合気道を修練する目的はさまざまでも、皆が上達したいのは同様です。
そのためには、受けは以上のような点をしっかりと意識した上で、受けの動作の初動でかけた力の強さと方向を変えることなく、また不必要に脱力することなく、仕手の感覚や感性が磨かれるような受け方をするべきだと思います。

10月8日(水)稽古日誌

今日は稽古が始まった時点で大人と子ども合わせて10名程度。
道場に入ると子どもたちの第一声が「茶帯がいない!」
確かに。

ちょうど今週はテスト週間真っ只中で、中高生軍団はほぼ全滅状態。

なので、人数的には久しぶりに道場が始まった頃の雰囲気です。
それならそれで今日はじっくりと稽古をしよう! と思っていたのですが、少しするとわらわらやってきて結局17名に。しかもテスト期間中の高校生も。
うーん、優秀なのか、投げ出しているのか?
いつも通りの雰囲気になりました。

今日は新しい人もいるので、基本の動作のおさらいをしっかり。
まずは持たれた時の手の形を再復習。
やはり相手に手を掴まれた瞬間の対応が何よりも大きな差になります。
惰性で稽古をしているとどうしてもそのあたりが甘くなってしまうので、まずは持たれた瞬間の手の使い方を何度も繰り返し稽古しました。

次にそれを踏まえて体の転換を3種類。
・掴まれた手首の位置が変わらないで相手の方に踏み込んで転換する方法
・自分の軸を動かさないで相手を自分の方に誘導して転換する方法
・上の二つの転換と反対の方向に足を捌きながら自分の体の前で円を描くように転換する方法
どれも、講習会で教えて頂いた方法で、技を行うにあたっての基本の形となります。
これを時間いっぱいにしっかり稽古しました。

特に大人は、最初はできるだけ力を入れないようにしているのですが繰り返しやっているうちに「きれいな形で」から「相手を動かす」に意識がすり替わって力んでしまいがちでした。
また、子どもは受けの手の握り方や最初に稽古した手の開き方がだんだんおろそかになっていった気がします。
あと、子どもの場合は足の形と動きもですね。
こうした動きを何度も反復稽古して、何度やっても同じ形で動けるように身体に染み込ませて初めてどんな場合でも、しっかりとした形で技がかけられるのだろうと思います。
私自身もまだまだ稽古しなければなりませんが、みんなで繰り返し稽古して少しでも上達しましょう。

愛知県合気道連盟講習会

来週12日日曜日には愛知県合気道連盟の講習会があります。

普段子どもが参加できる講習会はあまりありません。
運動会等行事の多い季節で、予定が入ってしまっている人も多いようですが、もし急に参加できることになりましたら、是非参加してみてください。

色々な人と稽古することで、新しい発見がたくさんあります。
もちろん、大人の人は是非参加してみてください。

子どもの講習会は午前、大人の講習会は午後です。
参加できることになった人は、Noriさんまで連絡してください。