久しぶりの名古屋。
小道具を用いた稽古を行わせていただきました。
まずは準備体操として、
直立した状態でグーをつくり腕の上げ下げ。
お尻に触れる場所でグーをつくり腕の 上げ下げ。
体の前に腕を上げた状態からグーをつくり腕の上げ下げを行いました。
同じグーをつくるにしても、つくる場所で使われる筋肉が違うことを、そして違う筋肉が使われている状態では単なる上げ下げにも違いが生まれることを感じていただきました。
次に、E師範練でたまに行われること、仕手の片手を受けに両手で持ち上げてもらい、それを降ろすというのを行いました。
普段と違うのは、ここで仕手の手の内に0.5kgの砂袋。これを体側後方に持った状態で、行っていただきました。
何も無い時より、置くという意識並びに手の内へ集中が出来ていれば幸いです。
次に、仕手が持たせる手に砂袋を握った状態で、片手持ち呼吸投げをしました。
手を上げすぎない・投げる時に手先の重さを意識できる・最期に足腰がついていくことを期待して行いました。
三つ目は、仕手が受ける手に砂袋を握った状態で正面打ち一教。これも手を上げすぎない・切り落とす時に足腰がついていく・そして切り落としを砂袋の重さで自然落下でしていただけることを期待して行いました。
その後低い姿勢並びに膝行での体転換。最期に小手先の技術として片手持ちからの三教の崩しの部分のみ実施。体転換では足から動くのでは無く体軸をまず回転させることを意識していただく為に、足腰を動かさず正しい姿勢で首のみを動かして後ろを見ていただき、首の筋肉につられる感じで胴体並びに足腰を動かしていただきました。慣れてきたら上半身を捻らず後ろを見る感じで体転換を行っていただければと思います。また三教の初めの崩しでは、腕を動かさず、受けに掴まれた手で鉄砲の形を作っていただき、もう片方の手で人差し指を自分の方に少しそらさせながら円を描いていただくように動かしていただきました。これは掴まれた腕の表面を固定し、中だけを柔らかく操れるようになることを期待して行いました。慣れてきたら、掴まれた腕のみで行ってください。
砂袋はいくつか置いてきましたので有効活用してください。大人であれば両手に一つずつ持って、「頭上で軽く腕を振り、その後脱力して腕を落とす」脱力法の補助にも使えるかも。ただ、いきなり勢いよく行うと筋肉を痛めるのでご注意ください。