怪我をしない稽古02 ~稽古の目的~

前回、怪我をしない稽古は上級者(または教える側)にとって不可欠だ、という話をしました。
書いた後で考えてみたのですが、怪我をしない稽古を望むかどうかは稽古に参加する側の目的にもよるかと思います。

限界を超えるまで自らの肉体を追い込むことで、無理をしてでも普通では手に入らないような成果を手に入れようとする人にとっては、怪我をしない稽古よりも「怪我するまで激しく稽古すること」の方が大切かもしれません。
限界を超えて、超人的な力を身に着けたいという熱い気持ちはわかります。
また、そんな人たちが集まってする稽古は、互いに壊れても構わないことを納得済みのホットでハードな稽古になるのでしょう。
いつも誰かが包帯を巻いている、一時期の熱血スポ根マンガみたいかな。
とはいえ、前回も書いたように長く合気道や柔術を続けたい私にとっては、(若ければまだしも)もうすでにそんな稽古はあまり効率的とは言えないような気がします。

結局のところ、合気道を稽古する一番の目的は自己の鍛錬にあると思います。
自身にとって、怪我をしても激しく上達する可能性がある稽古がいいのか、身体の健康と上達のバランスを取りながら稽古するのとどちらがよいかは人それぞれなんでしょうね。
私自身は稽古できなくなるのが一番嫌なので、怪我しないように稽古しているのですが・・・

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