剣の稽古

夏合宿が近づいてきたこともあり、剣の稽古をしました。
なかなか普段稽古する機会が少ないので、こうした機会にしっかり稽古できればと思います。

特に最近は通常稽古は参加人数が非常に多いため(まず水曜日の稽古では不可能)、
普段の稽古では、土曜日の午後の稽古時に剣をやることが多いので、午後稽古への出席者とそうでない人でレベルの差が随分あります。

以前別のところでも書きましたので割愛しますが、剣の理は体術にとても役に立つと思っています。
その意味でも稽古の一つの方法として剣術を稽古することはよいことだと思います。

名古屋至誠館では鹿島の剣をおもに稽古します。
剣の段階としてとりあえず
1.剣の持ち方、礼法、抜き方、構え方を覚える
2.切り割り(剣を「振る」こと)を覚える
3.袈裟切り(剣を「扱う」こと)を覚える
4.八方切り(剣と足の捌きの連関)を覚える
5.切り結び(相手との剣の結び)を覚える
6.基本太刀1(剣術の基本の形)を覚える
7.基本太刀2(剣術の理)を覚える
8.基本太刀3(力でなく剣を振る)ことを覚える
9.裏太刀1(体幹と剣の連動)を覚える
10.裏太刀2(手を使わず腰と剣の連動)を覚える
11.裏太刀3(間)を覚える
12.相心太刀1(足を動かしての打ち込み)を覚える
13.相心太刀2(動きの中での軸と重心の安定)を覚える
14.実戦太刀1(剛柔と間)を覚える
15.実戦太刀2(起こりと瞬間)を覚える
16.実戦太刀3(脱力と力の集約)を覚える
17.合戦太刀
という感じでしょうか。

剣の稽古方として組太刀の順番が決まっているのには意味があります。
「自分はこれが好き」といってやるものとやらないものを選り好みすると上達しません。
特に男性は基本太刀の次に相心太刀をやるのはやりやすいですが、裏太刀で学ぶべき点を落として先に進むと、本来の相心の理である「足」や「軸」への意識が無くなってしまいます。
学生にも多いですが、踏ん張って力を入れて形になっているから満足してしまう、のでは折角剣をやっている意味がありません。
逆に女性は相心の打ち込みが苦手で避ける人も多いです。しっかりした腰と軸ができればしっかりした打ち込みができるのですが、軸が安定していないと力に負けてしまうのでつい避けてしまいがちです。

組太刀の技は型稽古なので、実際には利かないように感じることも多々あります。でも、きちんと稽古すればちゃんと身に付きます。多分。
なかなかストレスが溜まる稽古も多いと思いますが、頑張って稽古しましょう。

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