稽古における受けについて1

合気道を実際に戦いの中で使うかどうか、使いたいかどうかは個々の目的によります。
ただ、どういう目的で合気道を稽古しているとしても、技術の習得という点では変わりはないと思います。
技を「使うか」「使わないか」のスタンスは違っても、「使えるようになる」という点では変わらないと思っています。

一定の技を習得する、という目標においてさまざまな稽古方が存在しますが、その中でも一番基本的かつ一般的な稽古方法は技の反復練習です。
技をかける方の意識についてはまたいずれ考えを書いてみようと思いますが、今回は受けについて。

反復稽古において何よりもきちんとした受けが大切だと思います。
きちんとしている受けとは、仕手のことを考えている受け、別の言い方をすれば仕手が正しい形で稽古できる(正しい形を練習することができる)受けであると思います。

先ほど使うか使わないかは別と言いましたが、合気道の技は一瞬のうちにその流れを作り出すことが効果的なものが多数あります。
要するに、動きに入ってから技がかかるまでの時間が短いという点では、共通していると思います。
その(技をかけるのに要する)時間は実際にはかなり短時間であって、受けが途中で力を入れ直したり、力を入れる(耐える)方向を変えることはほとんどできないはずです。

つまり、本来であれば受けは最初にかけた力、最初に加えた力の方向を変えるようなゆとりはないのが、最終目的とする合気道の技であると思っています。
しかし、技術的に未熟な人は、どうしても一つの技をかけるのに手間取ってしまうため受けている方が途中で力を入れて耐えたり、力の方向を変えて耐えたりすることができてしまいます。
受けにこのような受け方(耐え方)をされてしまうと、未熟な人は技をかけられません。
のみならず、本来受けが仕手のことを考えた上で上記のような持ち方をしていれば、反復稽古の中で身についていくはずの「技がかかる」感覚が身に付きません。

私もまだまだですが、きちんと反復稽古を繰り返して感覚や感性を磨いた結果、一定のレベルまで技術が上がれば、相手が途中で力を入れたり力の方向を変えたりしても技がかけられる(というよりはそういうことをさせない技がかけられる)はずです。

別の言い方とすれば、目的(一定の段階)が達成された後ならされてもいい受け方がその達成前にされると、根本的に目的の達成を阻害してしまうわけです。
この受け方の手順の前後は技術の習得において致命的な効果を及ぼします。

合気道を修練する目的はさまざまでも、皆が上達したいのは同様です。
そのためには、受けは以上のような点をしっかりと意識した上で、受けの動作の初動でかけた力の強さと方向を変えることなく、また不必要に脱力することなく、仕手の感覚や感性が磨かれるような受け方をするべきだと思います。

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