子どもの稽古についての信念

 

先日の稽古の際に父兄と話をしていて、感じたことがあったのであらためて書こうかな、と思いました。
大事なことなので、何度繰り返してもいいかな、と思っています。

名古屋至誠館の子どもの稽古の信念は「厳しさ」です。
以下は道場開設当初から一度たりとも変わっていない、一貫した考え方・信念です。

・子どもは何よりもうまくなりたいと思っている
・上達しなければ楽しくはない
・汗を流さずして上達はない
・苦労は心と身体を強くする
・厳しさと辛さと楽しさは同居する
・厳しい稽古をともにするからこそ生まれる友情と信頼がある
・苦楽をともにするから心が通じ合う
・たくましい笑顔は最高の宝物である
・子どもの心は健やかで強い
・大人は決して子どもを子ども扱いしてはいけない
・お仕着せの愛情は子どもへの冒涜である
・大人が子どもを軽んじたら、子どもは武道を軽んじる

これ以外にもいろいろな言い方はあるでしょうが、要は「子どもに本当に肉体的にも精神的にも強くなってほしいから、一緒に厳しく稽古」しているだけです。
道場に通ってくる子どもたちは家庭で親からとても大きな愛情をもらっています。
だから子どもたちの笑顔はとても無邪気で輝いているのだと思います。
そんなすてきな愛情を子どもたちに注ぐことができる保護者にも悩みはあります。家庭でできないこともあるから子どもに武道を習わせたい。
そんな保護者の期待に微力ながらも応えたい。
名古屋至誠館の大人はみんなそんな気持ちで子どもと一緒に稽古しています。
もちろん、子どもの中にも合気道が上手な子がいます。
その子達は、合気道の先輩として、これまで稽古で鍛えてきた身体と心で大人と一緒に頑張ってくれます。

残念ながら名古屋至誠館には、完璧な指導者がいません。
むしろ、有段者もみんな悩みを抱えた不完全な指導者です。
そんな我々にできることはただ一つ「真剣に」子どもと接することです。

でも、そんな我々の稽古を笑顔で乗り越えていく子ども達の姿を見ていると、大人に元気と勇気が湧いてきます。
自分たちの稽古が正しいなんて断言できません。
でも、子どもたちの笑顔を見ていると「これでいいんだろう」という気持ちになれます。

もうじき夏休みです。
名古屋至誠館は厳しさの先にある逞しさを求める子どもと保護者を歓迎します。

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