くしゃみをすると・・・

花粉症の季節真っ盛りのせいかもしれませんが、よくくしゃみをしている人を見かけます。
私は花粉症ではないのですが(多分)、最近くしゃみをした時に知り合いに「Bless you」と言われ「おお~」と思いました。
英語圏文化の人々が周囲にいた際にはよくくしゃみすると「Bless you」と言われたのですが、最近では随分耳にしていなかったのでちょっと新鮮でした。
この「Bless you」または「God Bless you」はわりに定着した習慣らしく、くしゃみした瞬間に複数の人から言われることもあります。
そんなに深刻な意味ではないのですが、起源が諸説ある中でよく耳にするのは「くしゃみをした際に口に魔物など悪いものが入ってくるので、祝福の言葉でそれを守る」らしいです。
くしゃみした人に声をかけるというのはあまり日本では見かけない習慣ですよね。

日本ではくしゃみした際には、自分で「くさめ」などという習慣がありました。
これも諸説あるのですが、くしゃみをすると魂が抜け出てしまうとか、くしゃみが出るのは(風邪など)身体の中に病魔がいるなど、よくない状態にあるので呪詛の言葉を用いてそれを防ぐのです。
平たく言えば、自分の身体の中で悪さをしている魔物に

呪いの言葉を吐きかけるのです。その言葉が「くさめ」でそれが変化して行為自体が「くしゃみ」と言われるようになりました。
という訳で、時々くしゃみをしたあとに「こん畜生!」と言っているオヤジを見かけることもありますが、あれは日本文化的には下品なわけではなく正道なのです。思いっきり魔に対して呪っていますから。

それにしても、くしゃみについて和洋ともに魔物から言葉で身を守る習慣があるのは同じでも、それを他人が言うか自分が言うかは随分違っていると思います。
そのあたりに文化的な違いがあるのかもしれません。
いつか調べてみたいと思っています。

花粉症で苦しんでいる方は、是非呪詛してみてはいかがでしょうか。
稽古してもくしゃみは防げないからねぇ。

 

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