館長です。合気道の稽古が行いづらい社会的風潮の中、オンライン稽古を行うようにしました。
今回は帰省のないお盆ということもあり、お盆休み中4日連続でオンライン配信をしてみました。
実は今回以前にもオンライン配信をしたことはあったのですが、そのときは自分の考えがまとまっていなかったこともあり、あまり満足がいくものではありませんでした。
オンライン稽古を行って一番大きく感じた感想が「合気道は接触ありき」ということです。何を言っているんだ、そんなことはわかっている、と思う方が殆どでしょうが今回の感想は「教える側」「稽古を行う側」としての感想です。
オンライン稽古の利点としては、時と場所を選ばない=自宅でも稽古可能、ということです。この利点はとても便利だと思います。でも同時に、自宅で稽古する場合は相手もなく一人で画面に向かうことになります。そうすると普段できている直に触って感触を伝えることや、そもそも形を精確に伝達することがとても困難なのです。
そのため、普段だと1分で伝えられることが5分以上かかってしまい、1回の稽古でできることは少なくなります。
また、画面越しの稽古は集中力が持たないことです。一緒に触れあって稽古する仲間がいると1時間はあっというまですが、画面の前での1時間は結構長く感じます。
さらに、どうしても直に触れないことから身体を動かすことよりも話や説明が中心になりがちです。これも結構課題だと思いました。