合気道には数千数万の技がある、という説明を時々見かけます。
それと同じくらいの頻度で、合気道の基本の動きは限られていて技の数はそのバリエーションに過ぎない、という説明も見かけます。
どちらの説明も正しくて、ただ前者の説明は合気道の可能性を積極的に表現したり、技術をできるだけたくさんのバリエーションで稽古したい場合に使われ、後者の説明は何よりも基本を大事にすることを優先して、バリエーションはわざわざ説明しなくても自分でたどり着くだろうという考えによるものではないかと思っています。
なので、どちらが正しくどちらが間違っているとは思っていません。
ただバリエーションの数が気になるので、ちょっと具体的に考えてみると
・攻撃の種類:正面打、横面打、方手取、両手取、後取 でとりあえず5種類
・体勢:立技、座技、半身半立 で3種類
・裁きの種類:入身、転換 で2種類
・技の種類:一教、二教、三教、四方投、入身投、天地投、小手返 でとりあえず7種類
これを掛け合わせると、
5×3×2×7=210
もう210種類 結構なバリエーションのような気がします。