合気道の稽古の方法について

新しい仲間も増えて稽古も充実してきました。

先日体験に来た子どもの保護者からの質問にもありましたが、合気道の稽古の方法についてです。
合気道は非常に論理的な武道だと思います。
その一方で、武道である以上身体を使うものであることも間違いありません。

武道でもスポーツでも必ず身体を動かす部分と、頭で考える部分が混在していると思います。
合気道はその中でもかなり頭を使う部分が多い武道・武術であるような気がします。

では、稽古に当たってどちらを大事にするかですが、私はどちらから入ってもよいと思います
低学年の子どもに複雑な論理を頭で理解するように求めても、どうしても限界はあります(とはいってもいつも言うように子どもの限界は非常に高いので実は理解しているかもしれませんが)。そこで、頭だけでなく身体の感覚で体感するように稽古をするのも一つの手だと思います。
身体で感覚的に理解した上に、論理を当てはめる、という方法です。

一方で大人は論理的に考えることが得意、というよりは習性になっています。特に非日常的な動きが多い合気道については、まず頭で理解しないとなかなか身体を動かすことができない、という人も多いように思います。
新しい技を覚えるときも同じで、「自分なりに」理解できるように考えた上で身体を動かす。
当然ほとんどの場合、身体を動かしてみれば「考えた通りに体が動かない」「考えた身体の使い方には矛盾がある」ということを肌で感じます。そこで、改めて考え直す。それも正しい稽古方法だと思います。イメージに身体を近づけていく、という方法です。

もちろん、頭と身体のバランスが必要なので、一方だけで上達することはありません。頭だけだとうんちくオヤジになってしまうし、身体だけだと間違った体育会系?になってしまいます。
とはいえ、両方が必要であることをきちんと心にとどめておけば、どちらのルートをとっても結局同じゴールにたどり着けると思います。
というのは、仮に理論から入ったとしてもそれを体現するには、やはり一定量の身体を使った稽古が必要であり、最初に頭を主に稽古しはじめた場合は途中から(理論が充実することで)身体がメインの稽古に変わっていくはずです。反対に最初に身体を主に稽古してる場合でも、最終的にある程度は考えなければならないので、結局どこかで理論との整合性をとるための頭を使った稽古をするようになると思います。

というわけで、名古屋至誠館ではそれぞれが自分のスタイルにあった稽古方法を選べばよいと思います。
ちなみに私は身体で覚える派なので、「とりあえず身体を動かそう!」と言うとは思いますが強制ではありません。
ただ、だれかさんのように考えすぎて悶々としている場合には、考えないで身体を使いましょうと言ったりしますが。

「合気道の稽古の方法について」への3件のフィードバック

  1. 私は身体の中には、、、
    「間違った体育会系オヤジ」が70%、「うんちくオヤジ」が20%
    残りの10%は「地雷を探し踏むオヤジ」です。

  2. 呼ばれました?(ー ー;)
    いや、決して悶々としたいわけではなく、
    ちょっと考えてしまうだけです( ̄^ ̄)
    体を動かすように頑張ります( ̄▽ ̄)

    リアHさん、10%の部分の比率が
    どんどん増えているのではないかと思いますが?(−_−#)

    1. えっ!!そうですか??
      自分でボーダーラインをつけて、今日は1回くらいいいかな?と
      今日は2回目だけど、次回慎んでおけば、、、とか
      でも、草むらからヒョコッと顔を出している地雷☠
      見てしまうと踏みたくなるんです^^
      なるべく寛容なご対応を希望します

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