稽古の継続2

まず第一に柔術はその型が複雑であるものが多いという特徴があります。
柔術を始めたばかりの人は、何よりもまずその形を覚える必要があります。
合気道でいえば、一教や入身投げでどちらの足を動かすのか、手は右手が前か左手が前かといった超基本すら最初はできません。これを一生懸命覚えることが最初の目標となります。
どのレベルで一通り技ができるようになるかは道場によっても違うでしょうが、ここではすべて大学生を基準にして考えることにするので、一般の道場についてはそれを割り引いた形で考えていただければと思います。
大学生でいえば、大体半年くらい(初めての審査あたり)で「手足を間違えずに技をかけることができる」ようになるように思います。
一通り間違えずに技がかけられるようになると、今度の目標は「たどたどしくない程度に(一連の流れをもって)技をかけられるようになる」ことが目標となります。私はこれができるようになるのが初段になる頃だと思います(初段の審査の時に技を間違えたり、途中でわからなくなって止まってしまうという話もよく聞きます)。
言い方を変えれば、技を間違えられずにかけられるようになれば初段になれる、と言ってもよいのではないかと思います(繰り返しますがそれよりずっとレベルの高い審査を行う大学もあります)。
これが、柔術特有の第一の問題点に繋がると思います。

第二に柔術は上達に長い時間がかかることが一般的という特徴があります。
これは次の第三の点とも関わるのですが、柔術はその名のごとく「柔らかさ」が不可欠な要素となっています。例えるなら丸い作品を仕上げるような作業であるため精緻さが必要となります。その結果、一つの技術が上達するにもかなりの時間が必要となるわけですが、これが第二の問題点に繋がると思います。

第三にこれは合気道に特徴的なことですが、試合がないということも大きな特徴であると考えます。私自身は試合のないことが稽古を続ける者にとって福音であると考えます。試合によって優劣を一義的に決定することは、そうした優劣についていけない者にとっては継続に当たっての壁になります。その点、試合がないことは自分と向かい合って長期で稽古するにはよいと考えます。
ただ、一方で「基準」という点では反対に継続を妨げる要素に転じる可能性が高いと思います。
<くどいが続く>

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