神嘗祭について by T

Tさんに神嘗祭を解説していただきましたので、投稿します。同じ内容を私達も直前にレクチャーしていただきました。

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・伊勢の神宮
「お伊勢さま」「伊勢神宮」と呼ばれ親しまれている日本の総氏神。正しくは「神宮」といいます。
この「神宮」とは、伊勢の宇治の川上に御鎮座の皇大神宮(内宮)、伊勢の山田が原に御鎮座の豊受大神宮(外宮)との二宮を合わせての称号です。この二所の御正宮には十四の別宮、百九社の摂社・末社・所管社が所属、これら全て百二十五社の宮社を合わせて「神宮」と呼びます。
主祭神は外宮が豊受大御神、食と産業をお守りしてくださいます。内宮は天照大御神、皇室の御祖神であり日本の総氏神として崇敬されています。

・神嘗祭は神宮の収穫感謝のおまつり
神宮は年間1000を超える祭祀(祭典)を執り行っています。その中で最重視されている祭祀は「三節祭」といいます。その三節祭の中、特に重視されている祭祀が今回奉拝した神嘗祭です。
お米を主食とする農耕民族である日本人は、春に五穀の豊穰を神様に祈り秋に収穫の感謝を申し上げます。これは現在まで続く、日本の伝統的な祭祀です。一般には、春の祈年祭(としごいのまつり)・秋の新嘗祭(にいなえのまつり)と呼ばれ、全国の神社で執り行われていますが、神宮では神嘗祭が執り行われています。
神嘗祭では、その年に初めて収穫したお米を主祭神に奉り、御神徳に感謝を申し上げます。
期間は十月五日から二十五日まで、神宮だけでは無く伊勢全体が賑わいます。

・由貴大御饌とは?
今回奉拝した内宮の祭典は、由貴夕大御饌(ゆきゆうべのおおみけ)といい、神嘗祭で最重視されています。「由貴」とは「もっとも清らか」の意で、即ち由貴大御饌とは「もっとも清らかな神様の御食事」ということになります。
十月十六日午後十時から由貴夕大御饌、十七日午前二時から由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)が執り行われます。前日の晩には外宮でも同じ時間に執り行われます。
神宮では夜は神の時間、昼は人の時間とされています。神様の時間に御食事を差し上げる、尊い祭典です。
外宮内宮に大御饌を奉り、二十五日までに百二十五社全てのお宮に御饌を奉ります。

・結び
神嘗祭は夜のおまつりであり、庭燎(焚き火)や松明のはぜる音、葉擦れの音や虫の音しか耳に届かない浄闇のなか執り行われます。
目にうつる神職の所作は乱れることなく、流れる水の如くなめらかな作法にて御祭神に御奉仕します。
恩師であり、神宮に神職として御奉仕していた母校の教授はこの厳粛かつ荘厳な神の時間の祭祀を以下のように表しました。
「天地(あめつち)悠久のとき。神代は今もあり。」
神宮では日々神様へ尊い祈りが捧げられています。お参りするときは、このことを思い出してお参りしていただきたく思います。

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