11月12日土曜に兵庫県まで講習会に行って来ました。一緒に来た家族は近くのキッザニア甲子園に残し(^^; 兵庫県総合体育館の武道場へ。
講師は振武館の黒田鉄山先生です。振武館は合気道ではなく古武術(剣術・居合術等)ですが、今回は武器は使わず体術メインで一般参加可能だったのでお邪魔して来ました。一般参加者は20〜30名位でその相手として同じ人数ほど振武館関西支部の方々がみえました。
黒田先生は言わずと知れた武術の達人で多くのメディアにも出ておられますが、自分も月刊秘伝やビデオ等で数十年前から拝見していたので実際にお目に掛かれるのが何だか夢のようでした⤴︎他の参加者の方もその様な緊張感がありましたが、稽古は初心者にも分かりやすく丁寧な説明で終始和やかに御指導して頂きました。しかし、理論は分かるのですが実践は至難の技で予想通り自分には全くできませんでした‥ただ何度か先生に技を掛けて頂けたのは貴重な体験でした。先生の消える動きは気付いた時には技が終わっているという感覚。侍の動きの恐ろしさが分かりました‥
下記、分かり難い文ですが覚えてる限りの稽古内容です。※解釈は個人的なものです
・横から片腕を抱えられた状態から相手の前にある片足を後ろに抜き、腰を下に落として相手を崩す。
片足を抜く時に体重移動で軸が動いては駄目。腰を落とす時は腕だけ残ったり腕だけに力を入れたり重さを乗せたりせず身体を一つにして行う。
・横から上腕と手首を持たれた状態から腕を曲げる。
いつもの筋肉運動ではダメ。違う筋肉を使う。中指の先から手の平、手首、前腕、上腕と順番に筋肉を連動させる。指を額まで一直線で持ってくるように。
・上腕と手首を持たれた状態から後ろに腕を抜く。
背中や肩の筋肉で引っ張ろうとすると相手に反応されて抜けない。これも腕全体を一調子で動かす。壁に肩をつけてやる稽古法もある。
・胸の前で拳と拳を合わせた相手の両手首を取り外側に開かせる。
これも背中や肩から動かしては駄目。外側に一直線に開く。胸を使ってやる(胸を開く感じ)
・拳を胸に付けた状態の相手の拳を手で掴んで手前に引く。
腕だけで引かない。身体全体を使って等速度で。腰を捻ったりしないように。
・拳を前に出し腕を伸ばした状態の相手の拳を押す。
これも等速度で身体全体で。一直線で力の方向がブレないように。
無足の法
・軽く相手と四つに組み(右足前)、右足を相手の前足後ろまで抜く。
上半身は動かさず、特に肩が相手にぶつからないように。右足を上げる時に地面を蹴ったり左足に体重を乗せて大腿筋に力が入ったり、腰が左足の方に移動しては駄目。右足以外は微動だにせず気配を消して動かす。内部の腸腰筋等を使っているのかも⁉︎
・同じく四つに組んだ状態から前足で腹に膝蹴りをする。これも体重移動したりどこかに力が入ってしまうと相手に反応されて止められてしまう。
・一文字の構え(四股立ちより少し狭め)で横並びになり片腕を持たれた状態からまず外側の足を引き寄せ、もう片方の足を相手の前に出す。
体重移動で片方の足だけに体重を掛けないように。足を引き寄せる時、正中線と中心軸は完全停止で少しもブレてはいけない。
・拳を胸の前に付けた状態の相手の拳を後ろに押す(相手の拳を背中まで持っていく)
一調子で一直線の動きで持っていく。手や腕に力が入ったり、腰を回したりしないように。
・相手の顔の横を指を伸ばして突く(左右)
肩・肘・手首が同時に動くように。バラバラに動くと動きが読まれる。腕を伸ばした時、肩を下げる(肩の付け根に窪みができた状態にする)
下記、先生の高話より(箇条書きですみません)
日常使っている筋肉とは別の所を使う
力の絶対否定
一調子(分割せず全部一緒に動く)
等速度理論 加速度運動は相手に読まれる
順体法=手足を動かさない
無足の法=体重移動しないで動く
形骸化した型をいくらやっても駄目
形だけの駄目な動きをいくら練習して速く動けるようになっても駄目なものは駄目
理論的に身体を使う
三位一体(3つの関節を一調子に動かす)
侍の動き 触れただけで切れる剣を持っているのが前提
腕相撲は相手が全力でぶつかって来る方が力を返し易い。指一本でもできる。
中国武術の極意で動かないのが一番強いというのがあるが、剣術に置き換えると完成された構えが一番強いということ(等速度と同じ
)
袈裟斬りは腰を回さない。対角線で引きつける感じ。イメージとしては左腰と右肩、右腰と左肩をつけるような?捻らない、回さない
一直線に動く
以上、自分には難し過ぎてしばらく悶々としてしまう内容でしたがまた機会があれば参加したいと思います。