流れる水

先日火曜日に先生の稽古に参加したときのお話。

先生から「流水不腐」についてお話がありました。
流水不腐」とは「流れる水は淀むことなく腐らない」という意味で、色々な場面で使われる言葉のようですが、先生は「慢心」についてお話される際にその対極の観念としてお話くださいました。

武道家にとって慢心は天敵です。
慢心しないためにも、常に流水の中にわが身をおくことの大切さを感じました。
「自分のやり方が正しい」
「自分はもう十分に上手い」という気持ちが生じて心の中の水がよどんでいてもいけないでしょうし、
自らが置かれた環境に新しい流れが入ってこないと、これもまた知らないうちに水が濁って腐るかもしれません。
かといって目新しく見えるものは何でも正しいわけでもありません。
いくら流水は腐らないといっても、濁った水や腐った水が流れている川ではやはり水は腐ります。

心も身体もできるだけきれいな流水の中にあるべきなんでしょうが、きっとそれはとても難しいことだと思います。
日々是修行の一言に尽きます。

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