この投稿を読んでくれているでしょうか。
日曜日は本部の栗林師範の講習会に参加してきました。
道場開設以来、どんどん講習会に参加して勉強して下さいと言い続けてきました。
合気道をはじめて黒帯を取るくらいまでは何よりも基本の形を覚えなければならないので、わき目を振らずに一つの形を稽古するべきだと思います。
しかし、各人の体格・年齢・性格等の相違は技や武道に対する考え方にも大きな影響を及ぼします。そのため、多分黒帯を取って一定の時期(もちろん時期にも若干の個人差はあると思いますが)が経過すると、自分の合気道、特にこれまでやってきたことやその結果として形成されている今の自分に不安を感じるようになるのが普通だと思います。
そして、過去と現状に対する不安は、今のままの稽古を続けていって大丈夫だろうかという未来への不安につながります。私見ですが、思春期と同じでどんな素晴らしい稽古をしてきた人であっても、真剣に稽古している人であれば必ずこういう時期を迎えると思います。
その時に、自分の技や稽古を再確認する指標となるのが、外での稽古だと思うのです。講習会で本部師範や他の先生に学んだり、自分とは違う道場で稽古している人と手を交えることは、とてもためになると思います。そして、それを自分の道場に持ち帰って仲間とともにいろいろと考えながら、自分たちの技や稽古を見つめなおす。
そうすることで、自分の技や稽古が目指すべき方向性がおぼろげながら見えてきて不安が消えるのではないかと思います。
ただ、そのためにはともに稽古する仲間も同じ気持ちを共有できる必要があると思います。自分がその時期になくても、その悩みを理解して稽古に付き合う。そうしなければ、せっかく見え始めた光もまた閉じてしまうと思います。特に苦しんでいるときにその悩みに共感してもらえなかったり、そういう悩みを抱いていること自体を否定されたりすることはとてもつらいです。
また周囲に理解しようという気持ちがないと、外面的には同調しても結局悩んでいる部分への思いやりはないため、軽くながされてしまったり、悩んでいる人にとって光の見えない方へ歪めて解釈されたりするかもしれません。
成長のために悩む仲間を思いやる気持ちこそが合気道の「和」の精神の表れではないかと思っています。
とはいえ、そう簡単に仲間の悩みを理解できるわけでもないと思います。そういう悩みを理解する土壌を作るためにも、できるだけ機会をつくって講習会等に参加し、みんなと同じ体験をすることで共感できる部分が増えると思います。
それだけではなく、そういう機会を通じて自分の稽古を半ば強制的に見つめなおすきっかけにも必ずなります。
少しでも遠くへ、長く続けたい、上達したい。そのためにも、講習会等の参加機会を大切にしてください。
ありがとうございます。
今回は都合が悪く参加できませんでした。
日曜日は結構他の(合気道以外)の予定が入っていることが多いので^^
こんな私でも、悩みは多く(本当ですよ)、講習会の機会を利用して
スッキリさせたいと思っています。。。