体転換の稽古方法01

体転換で注意することはいくつかあります。
1.回転の軸を意識すること
2.重心が前後に移動しないこと
3.重心の上下(膝の遣い方)
4.最初の足の出し方
5.転換時の足の動かし方

このうち、自分で稽古する際にもっとも意識して欲しいことは「回転の軸」です。まず最初に半身の姿勢を作ります。その際回転の中心となる軸は前足のかかとあたりにあるように体勢を作ります。
転換は常にこの軸を中心に行います。
イメージとしては、自分の頭の中心から腹部の中心(意識としては胃よりも若干後ろ)を通り陰部と肛門の間から前足のかかとに「細い鉄の棒」が貫かれていることを想像します。この時棒は細ければ細いほどよい(針程の細さが理想)ですが、最初は太い棒をイメージ(すりこぎ位)した方が動きやすいかもしれません。
体転換はこの軸をつまんでコマを回すように身体をくるりと回します。この時、自分に突き刺さった棒を自分で回転させることはできないので、自分より巨大な存在(巨人でも神様でもよい)が自分を貫いた棒をつまんでコマのように自分を回すことをイメージするとぶれないで回転することができます。

最初は足が大回りになったり重心が前後にぶれたりしますが、一気に全部はできないので、まずは回転の軸を意識して転換を繰り返してください。
上記のようにイメージして行う転換は鋭いものになり、稽古の際に私が使う言葉でいうところの「小さな転換」となります。
ともかく最初はできるだけ回転半径が小さくなるような転換を意識してたくさん行ってください。
この動作は自宅でもできます。できれば最初のころは一日最低100、できれば200回をやるようにすると一か月で信じられないくらいうまくなります。本当です。

参考:
大きな転換とは、体全体を丸太や臼のような塊としてイメージし、それをゴロンゴロンと回転させる転換。身体全体が同時に動くため、動きが大きくなり相手の懐に潜り込むなど小さな動作ができない。無理に小さく動こうとすると相手を力任せに振り回すことになる。相手を振り回したいときには有効。

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