年齢ごとの稽古の方法

新しい方も何人か入られたので、改めて色々と書いてみようかなと思っています。
ふるい投稿を探してみたのですが、何しろ投稿数が多すぎてめくるのが大変。
検索しようにも、きちんと検索できない。
ということで、中には「以前読んだぞ」という人がいらっしゃるかもしれませんが、時を経て私の考え方も少し変わっているかもしれませんし、リメイクも流行っていることなので御容赦下さい。

大人になって稽古を始める方の大きな不安に
「この年から始めてもちゃんと上達できるのだろうか?」
というのがあると思います。

始める前にはどうしても
稽古 = 連続した運動
というイメージがあって、抵抗を感じてしまうと思います。

しかしそれは思い違いで、合気道の稽古方法には色々なルートがあると思います。
子どもであれば、まずは(身体から湧き出る)エネルギーを全身で使って稽古する。言いかえれば身体全体をリズミカルにつかっての稽古だと思います。
青年であれば、力の許す限り全力で稽古する。筋肉と膂力を存分に使っての稽古が好まれると思います。
しかし、こうした稽古はある一定以上の年齢には非常につらいと思います。
特に始めて間もない初心者にとっては、あっという間にばててしまったり筋肉痛になってしまい、嫌になるかもしれません。

けれども、合気道の良い点は、その成り立ちがそうした外部的な運動量や腕力に依存していません。
若い人が身体をどんどん使って一定レベルまで上達しても、必ずどこかで「練る」地味な稽古をしなければならなくなります。
その時には、それまでとは違った頭と意識を使った稽古をしなければならなくなると思います。
言いかえれば一定以上の技術を習得するには、身体を動かすことも、意識を重視した稽古も必要だというわけです。
ならば、ある程度年齢の上の人は、持ち前の忍耐強さを発揮して、最初にその「練る」稽古から始めればよいのではないでしょうか。

一般に「練る」稽古は地味で、身体の内部への意識を重視します。
そのかわりマラソンや無酸素運動のように体力を激しく削り取ることはしません。
そこで、まずはそうした「練る」稽古を多めにしながら身体を慣らしていくことができます。
身体を大きく動かす部分はなんだかんだとやっているうちにそれなりに慣れてできるようになります。
ただ、そうなる前に稽古が嫌にならないように、子どもや若者とは稽古の質的なバランスを変えればよいのです。

つまり、最終的には同じものを目指すとしても順番を変えてやることで、無理をしなくても自然に稽古を進めていくことができると思います。
中には、この順番を変えることができない武道もありますが、それが可能なのが合気道のよいところでしょう。

体力等に自信のない人も安心して稽古をして下さい。

「年齢ごとの稽古の方法」への1件のフィードバック

  1. 今日はビシバシコメントしていますが、、、
    仕事ができる男なので、時間を持て余しています。
    (誰も評価してくれないので自我自賛!)

    3年前に合気道の門をたたきましたが、当初はガツガツやって
    名誉な「リアクションH」の称号をいただきました。
    しかし、最近(たった3年ですが)は息切れやめまいを生じます。
    最近は日拳Tさんの受けをとると、身体がバラバラになりそうです^^
    そろそろ稽古方法を再考した方がいい時期かもしれません。
    ただねぇ~往生際が悪いというか、諦めが悪いというか、、、
    「まだ出来る!」という気持ちが頭をもたげます。
    まあ、時間の問題ですけどねぇ~
    優しいおじいちゃんを目指して頑張ります!

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