受け身の稽古

白帯の人が増えて、それなりに稽古が形になってくると、怪我が心配になります。

始めたばかりの頃は初心者も、その相手をする方も何より「怪我をさせない」ことを優先的に考えます。
ただ、その分きちんと技をかけられないので、どうしても稽古としては不十分になりがちです。

ところが少し慣れて来て技術的にも上達してくると、自分自身も「やれそうだ」という気持ちになり、一緒に稽古する人も相手が初心者であることを気に掛けなくなります。
もちろん、一つの方法として常に怪我をしないことを最優先にして、怪我をするような程度では技をかけないという方法もあります。
が、私自身はせっかく合気道を稽古するのであればある程度はしっかり技をかけた方が楽しいと思っているので、単に形だけの稽古にはならない場合がほとんどです。

そういう稽古をしていると、技術・受けともに上達するのですが、時にそのバランスが崩れて怪我をしてしまうことがあります。
武道である以上ある程度危険は踏まえた上で稽古をしているのですが、大きな怪我はやはりするべきではありません。

そのためにも、稽古の時間を割いても受け身の稽古をしっかりとやらなければといつも思っています。
しかし、なかなかそれも思うようにならないので、今月と来月は可能な限り受け身をしっかりと稽古したいと思っています。

怪我をする場面では、受けを取る側が自分のタイミングで受けられることはまずありません。
なので、無理はしないようにしながらもできるだけシビアな受けの稽古をすることで、気持ちと技術の両方を鍛錬する必要があると思います。

自分の指導の未熟さも反省しながら、しばらくは受け身の稽古をしっかりとやるつもりですので、この機会にキチンとした受け身ができるようになってください。

「受け身の稽古」への1件のフィードバック

  1. 文面を読んで、「膝が痛い!」じゃなかった「心が痛い!」
    調子こいていると、私の様になってしまうわけです^^
    本来、怪我をしないための受け身!
    心して稽古いたします。

リアクションH へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください