意識と身体2

以前意識が主で身体が従だと書きましたが、身体は単に従であればよいわけではなく、一定の自律性を持ちながら従であることが不可欠であると考えます。
身体が自律性を持つということは、体に対して一定の命令(作為的な動作を意識が要求)することなくても、一定の意識の動きや技に対して合理的に反応するような身体を作ることだと思います。
少しやわらかい表現を使うなら、「どんな状況においても身体が勝手に調整して重心や軸を安定させ続けるようになること」と換言できるでしょう。
そうした自律性が身体の基礎として存在した上に、自律的な動きではない所作を意識の要求に従って行い、かつその際にも身体の自律機能が働くことで高度な調整機能が働いた結果として複雑な動きが可能になるのだ、と考えます。