3つの許さざるところ その1

先日稽古の際に先生がお話された「3つの許さざるところ」について。

もとは誰の教えか失念してしまいましたが、私が先生の弟子入りしてから30年近くずっと稽古の際に先生が言われている言葉です。
その一つが

起きたるを許さず(起こりを許さず)

これは相手が攻撃してこようとするその動作の始まりを抑えることを意味します。
攻撃しようと思っている相手の攻撃が始まってからでは十分な対処ができない。
だから、相手が攻撃をする前に制してしまう。

非常に合理的なのですが、口で言ってもできるものではありません。
というのは、相手がまだ全く攻撃を仕掛ける気がない時点でこちらが動き出せば、それはこちらからの攻撃になります。
柔術の技のほとんどは相手の攻撃を前提として考えられているため、相手の攻撃が出る前にこちらから仕掛けるのでは、相手を十分に制することができない(更には反撃されてしまう)ことになります。

そのため、相手が攻撃しようという気を起こした瞬間に対処をはじめた上で、実際の接触や捌きは相手の攻撃が具体的に始まってから、ということになります。
要するに「相手が動く前に動き始めるけれど、実際に相手と対応するのは相手が動いてから」という非常に難しい要求をされるわけです。
身体的には相手の動きに合わせつつ自分の体の速度や動きをコントロールするという双方向的な意識が必要となります。
ただ、これができればすごく楽に相手を制することができるので、常に意識して稽古しているのですが・・・
やはり難しいです。

「3つの許さざるところ その1」への2件のフィードバック

  1. 座技の正面打ち極め技における起こりのフェイント(誘い)も、そう言う事だと思って良いのでしょうか??

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