E師範講習会 in 滋賀

心揺れましたがBBQをあきらめてE師範の講習会 in 滋賀に初参加してきました。

予習のつもりでユーツベで動画をいくつも見てたんですがその際に思っていたからだのサイズと実際のサイズがぜんぜん違うことにまずおどろきました。
動き・技・姿勢・オーラが錯覚させるのかどうかしりませんが動画からは175~180ぐらいの方を想像していたのですが実際は150台ぐらい。しかし講習会が始まると自分よりも大きく見えることに対してさらに驚きを覚えました。講習会後他の初参加の方も同様の感想を抱いていたようだったので、誰にでもそのように見えるということは「高みに達せば身長差を嘆く必要が少なくなるんだろうなぁ」ということに関して身長の低い自分も希望を覚えました。

さて講習会の内容はというと

初日は主に後ろ持ち、少し片手両手取りという内容でした。
技におけるからだの使い方に関して、相手をどうこうしてやろうというよりも自分が如何に自然に楽に動けるかということを主として述べられているように感じました。

技がすばらしいのは勿論のこと、技を伝えるという目的だけでなく正しい練習方法を如何に伝えるかということを前面に推しだされていることにもすばらしさを感じました。

下記におっしゃった内容をざっと記載しますと

・実戦における合気道は、相手が決まった攻撃・決まった反応をするわけではないので千変万化するものである。なので型稽古の型は実戦に即しているわけではない。
・何故型稽古をするかというと色々なシチュエーションで動ける体をつくることが目的であり、色んな型において相手を投げることに固執することは意味が無い。
・型稽古では仕手が何をしてくるか分かっているのだから受けが下手な受け(仕手が腕を振りかぶる動作をするだろう際にそれを邪魔する力)をすると型稽古の意味が無くなる。もしそんな受けがいるならすぐに他の型に切り替えてしまうなり当身を入れてしまうなりすれば良い。なので型稽古の際、受けは初めにつかんだ状態から自分の状態を変えてはいけない。投げる・投げられるではなく仕手がいつでも正しい体の使い方を出来るかのチェックのようなものだから。でも下手な受けが主流となっているため、合気道を長年続けている人には硬い人が多い。いつからでも遅くないから無駄の無い楽な動き楽な動きを突き詰めていくべきだ。他の人がやっているからといって疑わずに真似をするだけだとそういった悪い深みにはまる可能性があるから気をつけたほうが良い。
・見の眼よりも観の眼を磨くこと
・手は脱力し、指先は地面の下まで伸びているような意識を持つ。
・意識的な技の練習も大事だが、たまには無意識のうちに技が出るような追い込まれた練習も必要だ。
・相手がどうとかではなく、自分がどう動けるかが大事。
・後ろ持ちでもたれた際に手首に力を入れない。
・後ろ持ちでもたれた際、腕をどうこうしてやるわけではなく腕は指の先が地面の下まで伸びているかのような意識を持って脱力しておき、体のほうだけ動かして腕を自分にとって都合の良い場所にくるようにしてやればよい。
・後ろ持ちの手をくぐった後、一教を行う際にひじをつかむのは良くない。掴むと腕の稼動範囲が減るから手の平・手刀部などで触れてやるように押さえるのが良い。私は基本的にあまり掴まない。
・受けは力をいれて持ちすぎると自分の稼動範囲を著しく小さくしてしまう。そんな持ち方ではなんの応用も利かないし先も無い。力をいれた後もしっかり稼動するようにもてるような持ち方を考えて持つべきだ。相手を操りたいならぐっと掴むよりは掌に挟むぐらいが良い。
・片手両手持ちで相手を投げようとするのではない。もたれた腕を脱力しておき、体の移動により腕を体の中心に持ってきつつただ腕を上げるだけである。腕を上げた後投げよう投げようと意識するのでは無く、上げた手を自分に収める気持ちで行う。

二日目は片手持ち、正面打ちという内容でした。

初日と同様に受けに関しても考察を深めるべきだという内容もお話になられ、相手を掴むという単純なことが如何に難しいことか、そしてただ相手の正面を打つということが如何に難しいかを非常に考えさせられるました。初日もそうでしたが二日目は仕手よりも受けに関してのご説明のほうが長かったぐらい、受けの大切さを強調されていたように感じます。

・仕手の際に手首、掌を固めない。固定観念に縛られない。
・手、腕は脱力しておき体が大事な位置に移動するだけ。
・受けは腕や肩を固めず、仕手の崩しをひざで感じ取れるに行いやわらかくやわらかく受けることで技の流れを出来る限り長く感じ取れると良い。固めているとすぐに終わってしまう。
・正面打ちの受けは手首や肘・肩を固めず、はじめは正確に打つことのみを考えたほうが良い。強くうってやろうとか早くうってやろうとかを早くから考えると、正確性が無い上に崩れすぎた受けになってしまうだろう。そんな受けには何の意味も無い。
・正面打ちの仕手は受け止めるのではなく迎えにいってやる気持ち。ただし相手が打ってくるのだからむやみやたらに前に出るのではなく最低限出るようにする。

他にもたくさん教わりましたが今思い出せるのはここまでです。
技術は勿論のこと、心構えや体作りなど様々なことに関して多くを学ばせていただいた非常に有意義な二日間でした。

二日目は遠路はるばるEさんもいらしていて三元の技を体験させていただきました。E師範の技でもEさんの技でも如何に肩甲骨の柔軟性・稼動域の広さが大事かを改めて感じさせていただきました。どうもありがとうございました。

「E師範講習会 in 滋賀」への1件のフィードバック

  1. E師範講習会 in 滋賀でスキンさんとお会いしました。
    8/31に浦和の稽古会でもE師範とお会いしたので、
    「また、なんでいるの?」と言われてしまいました。
    最近、いじりが激しく、今回も手を取りに行って、寸前で見事に飛ばされてしまい、
    じっくりゆっくり技を堪能できませんでした。が、三点ほど発見があり、
    非常に有意義な稽古会となりました。

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