前回の稽古でNorikoさんから呼吸と身体の動き、力の出し方について質問がでました。
質問された瞬間よ~く考えて稽古しているなぁ、というかちょっと考えすぎかもってくらいに思ってしまいました。
でも、とてもよい質問なのでちょっとだけ触れてみたいと思いました。
なぜちょっとだけか、と言えば、はっきり言って私にはまだまだわからないので、そんなに深く語れません。
ただ言えることは私自身についても、学生時代に比べて筋力ははるかに落ちています。一方で稽古相手にはどんどん若い人が現れます。
物理的に考えれば、同じ70kgの相手を投げるには、年齢がいくつであろうが同じ力を出さなければなりません。
ところが先に述べたように、筋力は年齢とともに落ちていきます。
この2点から導き出される結論は単純で
何らかの「別の力」を身体の中から引っ張り出す
ことが必要になるわけです。
これを別の言葉で言えば力の出し方、使い方を変える、ということになるのだと思います。
身体の仕組みそのものを作り変える、という表現を使われる方もいらっしゃいます。
その際のきっかけ、タイミングを作る基準となるのが呼吸の仕方であると考えます。
呼吸の仕方を鍛錬し、身体の使い方を鍛錬する。
その上で、その両者を融合させる。それが呼吸と力ということだと思います。
ところが、以前から述べているように目に見えないものや形のないものは言葉で表すことが困難です。単なる呼吸の仕方は言葉で説明できますが、呼吸がどのように身体に関与するかは言葉にすることはとても困難(というか不可能に近い)と思っています。
自分にも理解できていないことを説明するのですから、一緒に悩んで稽古するしかありません。
というわけで、呼吸が力の出し方と切り離せないことは間違いありません。
その関係は体を動かしながら徐々に理解できるようになるしかないでしょう。
頑張りましょう。
今回の呼吸に関する考察参考になりました。
合気道は型稽古ではないと開祖自ら語っているように
目に見えないもの・形のないものをなおざりにする稽古は
合気道ではありません。
呼吸法で感覚を鋭敏にしながら稽古を楽しみたいですね。
あと武道をされてる方でも喫煙する方がいますが、喫煙は
そういった繊細な感覚を鈍化させるので、上達を心掛けるなら
止めるべきですよね。