手の内について

合気道の練習において相手を掴むというのは主に受けの時、そして固め技のときだと思います。この掴むという行為を指に力を入れて行うと、指の力を強くすればするほど手首は動かなくなると思います。つまり指で掴んでしまうとその掴んだものを次に操る部位はいきなり肘になってしまうということです。 それに対して掌で掴んだ場合は、掌への依存が強くなればなるほどそして指の力が抜けるほど手首の自由度は増します。一つの関節が自由に使えるのと使えないのでは大きな違いがあるということはこちらの道場の方々なら既に経験済みですよね。(指を持たせての体術などで)

この手の内を意識するかしないかということは剣術でも顕著な差を生み出します。というのも一つ考えていただきたいのは、例えば自分が手刀で正面内をする場合に指を力ませるのと脱力させるのとではどちらのほうが威力が出るでしょうか?もちろん当てる瞬間は力を入れるとしても後者のほうが威力が出るものだと思います。

ゆえに剣を持つ際も指の力はなるべく使わず手の内にて剣を包み込むように持つほうが良いという理につながります。もちろん手の内ははじめは硬いのでうまく持てないでしょう。これは体術においても二教や三教等で同じことが言えます。

この手の内の柔らかさはもちろん意識しなくても技の研鑽を積み重ねることで、手の内の重要性に気づけば自然に磨かれるとは思いますが、柔軟のようなものですから意識して早めに取り組むと吉と思います。

 

「手の内について」への4件のフィードバック

  1. リアクションHでおわかりいただけるでしょうか???

    大変興味深く読ませていただきました。
    手刀での正面打ちの行は非常に良くわかりました。
    しかし掴みに関して、使える関節の行は、経験が浅いため
    ぼんやりしています(-“-)
    12/14(土)のそちらでの稽古には参加予定ですので、
    ご教授下さい。

    色々と「理」について教えていただくのですが、
    実際に体を動かすと、頭で考えている事の
    30%も出来ていないように感じます。
    まだまだ先が長そうです^^

  2. リアクションHさんはじめまして。12月お会いできるのを楽しみにしています。
    使える関節の行に関してはがんさんに違いをより鮮明にしていただけることと思いますし、滋賀でもお見せできると思います。

    関節に関しても疑問に対しての答えになっているかわかりませんが、一ついえるのは手首・肩・肘などもろもろの関節で固まっている箇所が多ければ多いほど受けはこちらの次の動作を接点から読み取りやすくなります。その為技をかける動作時に相手からの力を邪魔に感じてしまいます。それに対して固まっている箇所が少なければ少ないほど相手の力の影響を受けにくくなります。これは言葉で呼んでもいまいちわかりにくいので、もし良ければ先日のコメントで悩んでいらっしゃった片手持ちからの呼吸投げを試しに人指し指を持ってもらってかけてみると手首を自由に使えるのと使えないことの違い、関節を固めることの弊害の一端を感じていただけるかもしれません。

    私自身もまだまだ初心者の領域を出てはいないものですのでともに切磋琢磨しましょう。よろしくお願いします。

  3. 12月14日の稽古については決まり次第アップしてください。
    私は仕事の予定次第ですが、道場からは沢山参加します。
    滋賀からも大学生たち?が参加します。
    Migtyさんは飲む気もいっぱいと聞きました。よろしくお願いいたします。
    あ、タライの話をリピートする人が多いです。バージョンアップ版で。

  4. 12月14日の件、了解しました。ちなみに参加者は大人だけでしょうか?懇親会の会場選びに影響するので教えてください。
    タライの話ですが、バックアップとってなかったのでどんなタイトルで書いていたかがあいまいです。確か歩き方についてでしたっけ?

    前回とは節々がまったく違うことを書いてしまうかもしれませんが近いうちに投稿するようにします。

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