師範のお話 その2

今回のお話の中でもう一つ心に残ったものがあるので、アップしておきます。

昨今の葬儀と人の縁についてでした。
まもなく彼岸の入りというお話から始まったものです。

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最近は密葬や散骨、共同葬など、従来はほとんど見られなかった葬儀の方法が増えてきた。
そうした社会情勢の変化の背景には死に対する現代人の意識の変化があるのではないだろうか。
それらの葬儀方法を見るに、新しい葬儀方法はどれも人との関わりをあまり重視しないもののように思える。
人と人との関係が希薄になってきているような気がする。
人は亡くなればこの世に姿をとどめることはできない。
けれども、(彼岸や盆など)折につけて、残った人々が手を合わせてくれたり思い出したりすることで人口に膾炙し、人の胸に生き続ける。そうすることで人は生き続けることができる。
その意味では英雄と呼ばれる人々は、あまたの人に様々な形で語り継がれ、本にもされることで永久の生命を持つことができる。
現代の葬儀の形ではそういうことは少ない。だから死んだら無になるという考え方になる。
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それに続けて、人は人との縁で生きている。縁は簡単にはできない。その縁を一方的に切ってしまうようなことをしてはいけない。
縁に感謝して大事にしなければならない。

縁の大切さは、死して後の「死者の生き様」にも強く結びついてくるものです。
そんなお話を伺って、なるほどと感じたので、ちょっとアップしてみました。

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