5月14日(土)稽古日誌

今日の稽古は「受け」です。

普段はあまりしない形ですが、相手の動きに合わせて受けが動く、という稽古をしました。
この稽古の主眼は「受け」が自分と相手の接触点に意識を集中して、取り(仕手)の動きに合わせて動くことにあります。
普段は取り(仕手)が相手を崩して技をかける稽古をしているので、どうしても取りになった人は相手を投げようとしてしまいます。

しかし、取り(仕手)が上手だと受けが意識を集中しなくても動かされて投げられてしまうし、そうでない場合は相手とのつながりが切れてしまいます(注1)。
今日の稽古で大切なのは取り(仕手)はほとんど力を入れずに(ただし身体の軸や姿勢は崩れないように)手を動かしてあげることです。
取り(仕手)が力を入れずに手を動かすことで受けは自ら意識を集中してくっついていかなければならなくなります。

この稽古では相手を投げることは目的としていません。
受けが相手とのつながり(あるいは結び)を感じ取ることで、崩したり投げられたりする場合の感触を理解することができるようになります。
この感触を普段の稽古で大切にすることで、力を入れずに相手を崩したり投げたりすることができるようになると考えます。

受けの上達は怪我をしないのみならず、技の上達にもとても大切です。
しっかり受けの稽古をしましょう。

注1
普段取り(仕手)は相手の抵抗を踏まえて技をかけます。今日のけいこでは受けが抵抗せずに、むしろ積極的についてきてしまうため、どうしても普段よりも動きが速くなってしまい、その速度差によって受け取の繋がりが切れてしまいます。

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