稽古に参加した人は、是非それぞれの視点で稽古日誌を書いてみて下さい。
合気道や柔術はなれないうちは、よくわからなくて悶々としてしまいます。
自分のわからなかったことや考えたことを日誌の形で書くことは自分の稽古の復習にもなりますし、また他の人の参考にもなります。
また言葉で表しにくい内容も多く、私の説明だけだと今一つ理解できない場合もたくさんあると思います。
そんなときに他人の稽古日誌を読むと、
「そうそう、そこがわからないんだよ」
「なるほど、そう考えるとわかるかもしれない」
「そうか、あの稽古はそういう風に考えるんだ、でもこっちは違っていないか?」
「自分の考え方と違うけどどちらがいいんだろう」
など、さまざまなヒントや検討材料を手に入れることができるはずです。
それがさらに
「じゃあ、次回の稽古ではこれがやりたいな」
「そういえば、こんなのもやってみたい」
「本当にそうか試してみよう」
「××さんとおさらいの稽古をしてみよう」
に繋がるはずです。
稽古日誌の考え方としては「答えを求める場所」ではなく、「稽古でたまったストレスや悩みを吐き出す場所」「問題意識を共有するノートや箱」だと考えてもらえればいいと思います。
それぞれが思ったことを書き、それにコメントしたり別の思ったことを書く。
それが重なると相乗効果でいろいろないいことが起こるはずです。間違いなく!
内容としても稽古全部のことを書く必要はなく「自分が一番気になっていること」だけを書けばよいと思います。
ちなみにこれまでもそうですし、これからもそうですが、私はみなさんの稽古日誌での悩みに「答え」を書こうとは思いません。
私が望むのはそれぞれの年齢・体格・性格等の総体としての個性ある合気道の成長です。
みなさんが私の答えを望んで、それに私が偉そうに答えるのは書く人の依存心と私の虚栄心が増長するだけで百害あって一利なしです。
もちろん面白そうな日誌にはコメントしますが、上に書いたような場所として「稽古日誌」の書き込みが利用されるといいと思っています。
というわけで、みなさんどんな稽古日誌でもよいのでどんどん書きましょう!