剣の稽古

今回は合気道と違う話です。

なんだかんだ言いながら合気道も剣もずいぶん永く稽古してきました。

それで今でも、いや今更ながらに思うことは得物を使うことの難しさです。
得物を使う場合の目標は手足と同じように使えるようになることです。けれども私たちは実際に得物をもって稽古する機会は少ないため、どうしても「もったつもり」での稽古になることが多いです。

適切な例かどうかわかりませんが、素手て剣の理を考えることは、同じ二輪だから自転車にのれるならバイクにも乗れる、というのと同じ理屈だと思っています。

断っておきますが、ずっと実際に剣をもって稽古されてきた先生方が素手の稽古の際に剣の理をとかれることはまったくもって正しいと思っています。

先の例ですが、バイクは自転車とは馬力が違います。自転車に乗れる人であってもバイクのスロットル(アクセル)を強気で吹かすことはできません。怖いからです。
剣も同じで、実際に実物を持てばその鋭利さに竦み上がります。

剣の稽古ではそのことを肝に命じながら稽古をすることがとても大切だと思っています。
実際に自分が稽古するようになって痛感するのは、ちゃんばらみたいに、自由に剣は動かせない、ということです。

みなさんにも同じ意識を共有して欲しいと思うとともに、剣の持つ怖さを知って、慎重な稽古をして欲しいと思います。

「剣の稽古」への1件のフィードバック

  1. 先日の剣の稽古のご指導ありがとうございました。
    初めて体験する技術は、本当に伸び幅が大きく勉強になります。
     
    鍔迫り合いを制する技術は、本当に勉強になりました。
    呼吸力と同じで、先ずは全開で受け止める稽古。
    翻弄するのは、受け止めができてからだ再度、痛感しました。
     
    稽古は仮想なので、仮想の刃に当たらないように意識して、
    動かないと時間の無駄ですね。
    守りながら攻撃に転じる定石ですね~。
    楽しかったです。また教えてください。

E へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください